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【ネタバレ】『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』ラストシーンの真相が語られる「少し涙が」

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
©2022 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

この記事には、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のネタバレが含まれています。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
©2023 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』ラスト、初代ヒロインのマリオンがサプライズ登場

『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』でインディ・ジョーンズとヘレナ・ショー、テディは、時空を越えることができる神秘のダイヤル“アンティキティラ”をめぐって、ナチスの科学者ユルゲン・フォラーらと激しい争奪戦を繰り広げる。

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フォラーはこのダイヤルの力で1939年に戻り、歴史の失敗を正すことを目指したが、一行がたどり着いたのは紀元前214年の「シラクサ包囲戦」の現場。実はこのダイヤルは、アルキメデスが援軍を呼び寄せるために作ったものであったことが判明する。

インディは歴史書に描かれていた伝説の数々が事実であった様を目の当たりにし、さらに偉大なアルキメデスと対面したことに圧倒され、この時代に残ることを望む。しかし、それではタイムパラドックスが起こることを懸念したヘレナは、インディをパンチして気絶させ、元の時代に連れ帰る。

インディが目覚めると、ヘレナが連れてきたのは『インディ・ジョーンズ』初代ヒロイン、マリオンだった。インディとマリオンは『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)で大冒険を共にすると、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)では別れや結婚式が描かれた。『運命のダイヤル』ラストシーンでは、前作以来となる再会を果たし、抱擁と口付けを交わした。

『インディ・ジョーンズ』
© 1981-2021 Lucasfilm Ltd. All rights reserved.

マリオン役を再演したカレン・アレン、実は2021年にTHE RIVERのインタビューで、『運命のダイヤル』に向けたハリソン・フォードについて「ただただ、“よく頑張ったね”と言ってあげたいです。彼は、すごく強烈で決して完璧ではないヒーローを生み出しました。そんな彼をみんなが愛しました」と愛の言葉を贈っていた。このときアレンは、「彼にとって今回は最終章ですから、最後には帽子を置くことになるでしょう」と話していたのだが、興味深いことに『運命のダイヤル』は、インディが帽子を取る様子がラストカットとなった。

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『運命のダイヤル』が世界公開を迎えると、アレンは同作でのサプライズ出演について、その裏側を複数の米メディアに明かしている。本作は当初スティーブン・スピルバーグが監督として就任していたが、その当時は「マリオンとインディの物語として進められていた」と振り返る(ただし、当時の脚本を読んだわけではないそうだ)。

その後スピルバーグからジェームズ・マンゴールドに監督の座が引き渡されたことで、アレンは作品の方向性も変わることになるだろうと思った。そのため、「正直に言うと、彼女が物語にあまり織り込まれなくなり、継続的な軌跡が描かれなくなったので、少しガッカリしました」と打ち明ける。

結果としてマリオンには、ラストシーンで過去への旅から目覚めて困惑するインディの元に現れ、長年にわたる彼の活躍を包み込んで、帰着点をもたらすという役割が与えられた。「彼女が物語に戻ってくる方法には、とても満足しています」とアレンは話している。「よし、これを受け入れよう、と。もしマリオンが消えたままになってしまったら、私はひどく失望していたと思います」。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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