あらゆる噂が飛び交い、内部では準備が着々と進められてきた映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が本格始動しようとしている。先日、本編の撮影がこっそり始まっているという情報も流れたが真相は不明のまま。しかしここにきてスタッフの動きががぜん活発になってきた。アメリカではエキストラの募集もスタートして、多くの映画ファン・マーベルファンの注目を集めている。

キーワードはやはり『インフィニティ・ガントレット』

ひとつめの重要情報を提供しているのは、マーベル・スタジオの共同社長であるルイス・デスポジート氏だ。“I’m in the coolest #AvengersInfinityWar meeting.”（『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の最高のミーティングに出てる）という内容とともに添えられている写真は、コミック『インフィニティ・ガントレット』の表紙である（原書版）。

『インフィニティ・ガントレット』では、闇の帝王サノスが6つのインフィニティ・ジェムを集めてインフィニティ・ガントレットを作り出し、無限の力を手に入れる。死の女神デスを愛するあまり、サノスはその力を駆使して破壊の限りを尽くすのだ。

現在噂されている『インフィニティ・ウォー』のあらすじは、明らかにこの『インフィニティ・ガントレット』がベースとなったものだ。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長も、『インフィニティ・ウォー』に関するインタビューで『インフィニティ・ガントレット』に言及しており、何らかの関係があることは間違いないとみられていた。そこに今回のツイートが加わったことで、その重要性は疑う余地なしといえるだろう。

もっとも2017年1月から撮影が始まるというタイミングで、『インフィニティ・ガントレット』がどのような話し合いにつながったのかは想像もつかない。同作の邦訳版は2017年に発売されるらしいので、刊行の暁には予習を兼ねて読んでおきたいところだ。

ルッソ兄弟、「謎の爆発写真」を公開？

一方、『インフィニティ・ウォー』で監督を務めるアンソニー＆ジョー・ルッソは、自身のTwitter（とみられるアカウント）で謎の爆発写真を公開している。

https://twitter.com/Russo_Brothers/status/803984866924761088

このアカウントがルッソ兄弟自身のものであるという証拠はないものの、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の製作時には、ソコヴィア協定の協定書を超ズームで撮った写真がアップされるなど、内部資料の一部が「それとはわからない」形で随時公開されていた。なぜアイコンがゴルゴ13なのかを気にしてはいけない。

今回の投稿が長い沈黙を破るものだったことからも、この爆発写真が『インフィニティ・ウォー』に関するものという見方は有力だろう。しかし残念ながら、この爆発が何を示しているのかはきっと本編を観るまでわからないはずだ（あるいは本編を観てもわからない）。

エキストラ＆スタンドインも募集中！

ちなみにアメリカでは、『インフィニティ・ウォー』『アンタイトルド・アベンジャーズ（仮題）』のエキストラとスタンドイン（俳優の代わりにスタッフの作業に参加する仕事）の募集が始まっている。エキストラ派遣会社”Central Casting in Georgia”に現在未登録で、新たに登録した者が対象となるようだ。撮影はパインウッド・アトランタ・スタジオで2017年を通して行われるという。応募に料金はかからず、また経験も不問ということなので、もし参加できる方は申し込んでみては？

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年5月4日、『アンタイトルド・アベンジャーズ』は2019年4月26日（金）全米公開予定。

sources: http://www.cbr.com/marvel-co-president-teases-avengers-infinity-war-research-material/
http://comicbook.com/2016/12/01/did-the-russo-brothers-just-reveal-the-first-look-at-avengers-in/
http://comicbook.com/2016/11/30/avengers-infinity-war-now-casting-for-extras/
Eyecatch Image: http://www.bleedingcool.com/2016/01/15/marvel-clears-out-omnibus-stock-infinity-gauntlet-to-young-avengers/ (remixed by THE RIVER)