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「ダーク・ユニバース」ユニバーサル、名作モンスター映画の怪物が共演する『ダーク・アーミー』準備中 ─ 監督は『ゴーストバスターズ』ポール・フェイグ

もしや「モンスター版アベンジャーズ」か。米ユニバーサル・ピクチャーズが、名作モンスター映画の怪物たちが共演する新作映画『ダーク・アーミー(原題:Dark Army)』の準備を進めていることがわかった。米Deadlineが報じている。

2017年春、ユニバーサルは、自社の保有するモンスター映画をリメイクする企画「ダーク・ユニバース」を発表。これはスター俳優を起用し、ひとつの世界観を各作品が共有することで物語を繋げる構想だったが、トム・クルーズ主演の第1弾『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』(2017)が興行的・批評的不振に終わったことを受け、ユニバース構想そのものが凍結されていた。

その後、ユニバーサルは「古典的モンスターと明確なビジョンを持つクリエイターを出会わせる」新戦略に舵を切り、『透明人間』(1933)をリメイクする『インビジブル・マン(原題:Invisible Man)』の製作を発表。プロデューサーに『ゲット・アウト』(2017)『ハロウィン』(2018)ジェイソン・ブラム、監督に『インシディアス 序章』(2015)リー・ワネルを迎え、出演者には「ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス」(2018)のオリヴァー・ジャクソン=コーエン、「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(2017-)エリザベス・モスらが起用された。

このたび報じられた新作『ダーク・アーミー』も、ユニバーサルによるモンスター映画の再発明計画のひとつとされており、脚本・監督は『SPY/スパイ』(2015)やリブート版『ゴーストバスターズ』(2016)のポール・フェイグが担当。おなじみの名曲をモチーフとしたロマンティック・コメディ『ラスト・クリスマス(原題:Last Christmas)』など、ユニバーサルと厚い信頼関係を築いてきたクリエイターだ。ユニバース構想との関係は不明だが、ユニバーサルが保有する名作モンスター映画から複数のキャラクターが登場し、ポール監督によるオリジナルのキャラクターも加わる物語だという。

なおユニバーサルは、1920~1950年代にモンスター映画を多数製作。『ノートルダムのせむし男』(1923)『オペラの怪人』(1925)『魔人ドラキュラ』(1931)『フランケンシュタイン』(1931)『ミイラ再生』(1932)『狼男』(1941)『大アマゾンの半魚人』(1954)など、現在まで知られる有名なモンスターの多くは当時映画界に産み落とされている。ポール監督が仕掛ける「モンスターたちの共演」、いったいどんな作品となるのか。『ダーク・アーミー』というタイトルから察するに、もしやモンスターたちの軍隊…?

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。