「アイアンハート」は科学と魔法の融合、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』に通じる?

マーベル・ドラマ「アイアンハート」が、『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』に繋がる?監督のライアン・クーグラーが興味深い示唆を行っている。
「アイアンハート」は、映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022)に登場した若き天才発明家リリ・ウィリアムズを描く単独シリーズ。リリはトニー・スタークと同じくテクノロジーを武器に戦う新ヒーローだが、劇中に登場するザ・フッド/パーカー・ロビンスはドクター・ストレンジのように魔法のマントを扱う。このドラマでは、テクノロジーと魔法という双極的なテーマが題材となる。
ある種、このコンセプトを一体で表現するのが、次のクロスオーバー大作『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』に登場する新ラスボスのドクター・ドゥームだ。ロバート・ダウニー・Jr.が演じるこのヴィランは、天才的頭脳を持つ科学者であり、また魔術師でもある。
「AIやテクノロジー倫理がみんなの頭の中にあるこの時期に、本作をリリースするというのはとてもクレイジーです」と語る「アイアンハート」製作のライアン・クーグラーは、「本作を始めた時、それがドクター・ドゥームやアベンジャーズになっていくとは思いもしませんでした」とコメント。「彼はテクノロジーと魔法を融合させる最も有名なキャラクターですから、マーベル史上最大の映画がどうなるかについての素晴らしい先例になると思います」と話した。
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物語的な繋がりにも期待できるが、それよりもクーグラーが興味深く思っているのは、科学×魔術のテーマ性が共通すること。「アイアンハート」で見られる新たなアプローチが、『ドゥームズデイ』に意外な形で連なっていくかもしれない。
なお「アイアンハート」は2022年に撮影を行っており、もともとは2023年後半にリリース予定だったが、スタジオの全体的な方針見直しやストライキの影響で、現在に至るまで約2年の延期を経たという経緯がある。ダウニー・Jr.がドクター・ドゥーム役を再演するとの電撃発表は2024年7月の出来事。クーグラーの言うように、本作はこうした新計画よりもずっと以前に製作されていたものだ。そんな作品コンセプトが『ドゥームズデイ』に通じていくとは、確かに興味深い偶然である。

「アイアンハート」はディズニープラスにて独占配信中。