『アイアンマン』ロバート・ダウニー・Jr.の演技テスト映像をチェック ― ダークなトニー・スターク像に注目

『アベンジャーズ』シリーズなどで知られるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は、2018年で10周年を迎えた。シリーズの累計興行収入は2018年8月31日時点で174億ドルを突破し、シリーズとしての興行収入記録を更新し続けている『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)のオープニング興行収入が米国・全世界にて歴代最高記録を樹立するなど、その勢いは衰えることを知らない。

そんなMCUの原点となる、ロバート・ダウニー・Jr.主演の映画『アイアンマン』(2008)より、ダウニーのスクリーン・テスト映像が公開された。米The Hollywood Reporterが伝えている。

“よりダーク”なトニー・スターク/アイアンマン


このたび公開されたスクリーン・テスト映像は、2006年9月に撮影されたものだ。記者の質問に答えるシーンやローディとアイアンマン・スーツについて語るシーンなど、映画に登場した場面を彷彿とさせる映像になっている。

このスクリーン・テストを見てまず感じるのが、少しダークなトニー・スターク/アイアンマン像であろう。『アイアンマン』でのスタークは常にジョークを放つ飄々とした人物で、映画の雰囲気を明るくするのに一役買った。一方のテスト映像では声のトーンが低く、映画バージョンよりシリアスな雰囲気を醸し出している。初期のテスト段階でこのようなスターク像が作られていたのはとても興味深い。

ただ、ダウニーがトニー・スタークにもたらしたカリスマ性や存在感はこのテストでも健在。本作のジョン・ファヴロー監督が何としてでもダウニーを同役に起用したがった理由がはっきりとうかがえる。

 

ロバート・ダウニー・Jr.、波乱万丈のキャリア

ハルク役のマーク・ラファロが「ダウニーはMCUのゴッドファーザー」と発言しているように、今でこそダウニーはMCUの礎を作り上げた人物として絶大なる信頼を得ている。しかしダウニーの起用は当時、薬物問題で様々なトラブルを起こしていた過去から“大博打過ぎる”として反対されていた。

ファヴロー監督は以前ラジオ100.3 Jack FMでのインタビューにて、ダウニー起用にあたって製作会社と相当揉めたことを認めた。それでも諦めなかった理由を、ダウニーの波乱万丈なキャリアがスターク役とマッチしていたからだと明かしている。

「みんな彼に才能があることは知っていましたね…。アイアンマンを研究して、脚本を発展させる段階で、このキャラクターは良くも悪くもロバートに当てはまると感じたんです。『アイアンマン』の物語はロバートのキャリアと同じだったんですよ。」

当時反対していた製作会社の人々も、今ではファヴロー監督が諦めずにロバート・ダウニー・Jr.を起用したことに感謝しているにちがいない。

Sources: The Hollywood Reporter, The Numbers, CB(1, 2), YouTube
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore

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THE RIVER編集部。アメリカのあちこちに住んでいました。

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