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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』米国・全世界初動興収で歴代記録樹立へ ― 『フォースの覚醒』ついに破られる

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
© 2018 MARVEL

マーベル・シネマティック・ユニバース、ついにスター・ウォーズを倒す。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のオープニング興行収入が、米国・全世界にて歴代最高記録を樹立することがわかった。米DeadlineVarietyThe Hollywood Reporter誌など複数メディアが報じている。

ヒーロー映画史上最大…という言葉では足りないほどの前評判で劇場公開を迎えた本作は、米国にて2018年4月27日から29日までの3日間で興行収入2億5,000万ドルを突破する見込み。これは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が保持する2億4,790万ドルをしのぎ、歴代最高記録となる。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は4月27日に米国で公開されるや、同日時点で興行収入約1億600万ドルを記録、4月28日(土曜日)には8,300万ドルを稼ぎ出した。これは土曜日の興行収入として史上最高の数字で、この結果が『フォースの覚醒』超えを強力に後押ししたとみられる。なお『フォースの覚醒』超えの速報は米国時間の29日(日曜日)午前に伝えられたもので、最終的な成績は現状の予測から若干の変動がありそうだ。さて、どこまで記録を伸ばすことができるのか……。

また本作は、米国・海外を合計した全世界の初動興行収入でも歴代最高記録を樹立することになりそうだ。海外では29日までに3億8,000万ドルを稼ぐとみられているため、全世界の初動興収累計は6億3,o00万ドルを突破する見込み。これまで最高記録を保持してきた『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)の5億4,190万ドルを大幅に上回っての記録更新となる。なお米国を除いた海外のみの初動興収は『ワイルド・スピード ICE BREAK』の4億4,300万ドルに次いで歴代第2位だ。
いずれにせよ恐ろしいのは、巨大市場である中国で本作がまだ公開されていないことだろう。もし諸外国と同時公開されていた場合、さらにとんでもない数字が弾き出されていたことは間違いない。

なお米ComingSoon.netによれば、米国以外の初動成績はイギリス(4,220万ドル)、韓国(3,920万ドル)、メキシコ(2,510万ドル)がトップ3。これ以下にはオーストラリア(2,300万ドル)、ブラジル(1,880万ドル)、インド(1,860万ドル)、フランス(1,770万ドル)、ドイツ(1,470万ドル)、フィリピン(1,250万ドル)、イタリア(1,100万ドル)、タイ(1,000万ドル)、インドネシア(960万ドル)、台湾(950万ドル)、日本(900万ドル)、マレーシア(840万ドル)、スペイン(830万ドル)が続く。

2008年『アイアンマン』から10年間にわたって着実な映画製作が重ねられてきたこと、かつてないほどの豪華スターが顔を揃えたオールスターキャストとなったこと、そして大ヒットシリーズ『アベンジャーズ』の最新作であること……。『フォースの覚醒』超えにはあらゆる要因が考えられるものの、ひとまず本作に至るまでのさまざまな取り組みが無事に結実したというべきだろう。そして今、2019年公開『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』には、この記録を超えるという非常に高いハードルが早くも課せられたのである。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国の映画館にて公開中

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:http://cpn.disney.co.jp/avengers-iw/

Sources: Deadline, Variety, THR, ComingSoon.net
© 2018 MARVEL

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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