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『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』米国より絶賛レビュー続々到着!「マジで怖い」「キング原作映画で最高の一本」「期待以上」

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

スティーヴン・キングによるホラー小説『IT』を映画化したIT/イット “それ”が見えたら、終わり。の試写がアメリカにて実施されているようだ。すでに本編を観た現地メディアの編集者たちは、その感想をSNSに相次いで投稿している。

広く知られた傑作小説の映画化、しかも1990年にはティム・カリー主演のテレビ映画『IT』が製作されて日本でも大きな支持を獲得しているとあって、本作に課せられたハードルは非常に高いものとなっていた。しかし今回届いた感想の数々には、そうした事前の懸念を鮮やかに吹き飛ばすような反応を確認することができる。

「最恐のトラウマ映画」に偽りなし?

先日、本作の日本公開が決定した際に話題を呼んだのが「今世紀、最恐のトラウマ映画」という触れ込みだ。むろんこれは、かつてテレビで放送されて多くの子供たちにトラウマを残した1990年版を強く意識したものだろう。前世紀のトラウマ映画を、同じく『IT/イット』が更新しようという意思に違いない……といえば言いすぎだろうか。

しかし本作はその言葉通り、あるいはそれ以上の“エンターテインメント・トラウマ映画”になっているのかもしれない。

たとえば米コライダーの編集長であるスティーブ・ワインストローブ氏は、言葉少なくも本作の完成度とさらなるポテンシャルを示唆している。

「『IT/イット』を観たよ。非常によくできている。出演者はみんな素晴らしいし、ひねりの利いたビジュアルもすごくいい。大ヒットするだろう。来る続編にも期待している。」

同じくコライダーのペッリ・ネミロフ氏は、より興奮気味にその感想を伝えている一人だ。

「『IT/イット』は私が期待していたすべて、そしてそれ以上だった。温かくて笑えるし、とんでもなく怖い場面もたくさんある。ザ・ルーザーズ(編集部注:ルーザーズクラブ。主人公たちグループ)と恋に落ちた。完結してほしくない。」

そう、二人がこう述べているように『IT/イット』は2部作が構想されている。本作はその第1部であり、第2部の公開時期は未定だ。しかしすでに『IT/イット』を観た人々はその完成度の高さに口を揃えているだけに、アメリカでの大ヒット、そして第2部の製作本格始動はもはや疑いない……かもしれない。

エリック・デイヴィス氏(米ファンダンゴ)
「『IT/イット』は怖くて、血みどろで、すごく愉快で、とってもロマンティックだ。今年最高の映画のなかに加えよう。『ポルターガイスト』(1982)に『ドラキュリアン』(1987)を合わせたような感じだよ。R指定があらゆる面で作品を引き上げた、そのベストな例だと思う。」

ハレイ・フォウチ氏(米コライダー)
「『IT/イット』が大好き。観たかったものすべてがあった。マジで怖いし、(ビル・)スカルスガルドはペニーワイズ役にピッタリだし、ルーザーズクラブも完璧。」

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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