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『IT/イット』第1作、「大人版ベバリー」ジェシカ・チャステイン登場のアイデアがあった

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。
©2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

スティーヴン・キングの傑作ホラー小説を映画化した『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)に、ルーザーズ・クラブの少女ベバリーの“大人版”を演じたジェシカ・チャステインが、続編『IT/イット THE END』に先がけて登場するアイデアがあったという。米HuffPostにてアンディ・ムスキエティ監督が明かした。

当初、ムスキエティ監督が構想していたのは、『IT/イット』第1作にポストクレジットシーンを用意するという案。「マーベル流のポストクレジットシーンには、未来の映画を予告するという特別な機能がありますよね。このアイデアはナシになったんですけど」。つまり監督は、エンドクレジットの後、チャステインを“大人版ベバリー”として登場させようと考えていたのだ。

「前作にポストクレジットシーンを作ろうとしていたことを知っている人は少ないと思います。ベバリー・マーシュが電話に出るというシーンでした。クレジットの後になったら27年経っていて、電話が鳴っているのが見えるんですが、それがiPhoneなんです。1989年にはありえませんよね。そこに手が伸びてきて、カメラが赤髪の後頭部を回り込んで……向きを変えると、それがジェシカ・チャステインなんですよ!」

プロデューサーのバルバラ・ムスキエティによると、残念ながら、このアイデアが実現しなかったのはチャステインのスケジュールのためだったという。『IT/イット』チームの撮影スケジュールと、チャステイン個人のスケジュールが調整できなかったようだ。チャステインが続編の出演交渉に入ったと報じられたのは2018年2月だったが、それ以前からムスキエティ監督は大人版ベバリー役にチャステインを熱望し、チャステイン自身も出演に意欲を示していた。おそらく続編の交渉に入るよりずっと前から、両者の間で話し合いは始められていたのだろう。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

『IT/イット』2部作でルーザーズクラブを演じたのは、ビル・デンブロウ役にジェームズ・マカヴォイ/ジェイデン・マーテル、ベバリー・マーシュ役にジェシカ・チャステイン/ソフィア・リリス、リッチー・トージア役にビル・ヘイダー/フィン・ウルフハード、マイク・ハンロン役にイザイア・ムスタファ/チョーズン・ジェイコブス、ベン・ハンスコム役のジェイ・ライアン/ジェレミー・レイ・テイラー、エディ・カスプブラク役のジェームズ・ランソン/ジャック・ディラン・グレイザー、そしてスタンリー・ユリス役のアンディ・ビーン/ワイアット・オレフ。大人版の俳優を起用する決め手について、ムスキエティ監督は「とにかく子役と物理的に似ていることが大切でした」と語っている。

映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』は、2019年11月1日(金)より全国公開中(IMAXⓇ/4D/吹替版あり)。

Source: HuffPost

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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