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『インフィニティ・ウォー』に一番深くつながる映画は『アントマン&ワスプ』 ― 監督と脚本家がマーベルの作り方語る

アントマン
© Walt Disney - Marvel Studios - Big Talk Productions 写真:ゼータ イメージ

2018年4月公開の映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、そして2019年公開『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』という超大作2本の間には、マーベル・シネマティック・ユニバース作品が2本待機している。ひとつは『アントマン』(2015)の続編であるアントマン&ワスプ(原題:Ant-Man and the Wasp)』、もうひとつがブリー・ラーソン主演の『キャプテン・マーベル(原題:Captain Marvel)』だ。

いまや作品同士のつながりを強固なものとしつつあるマーベル・シネマティック・ユニバースにおいて、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』はどんな結末を迎え、そして『アベンジャーズ』第4作はどんなオープニングから幕を開けるのか。おそらくそのヒントとなりうるのが、この2作品であろう。
アンソニー&ジョー・ルッソ監督は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に一番深くつながっている作品が『アントマン&ワスプ』であることを一切隠していない

『アントマン&ワスプ』、物語の時系列はどこか?

2017年夏、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の撮影現場にて行われたインタビューで、ルッソ監督は本作とほかの単独映画シリーズの関係について尋ねられている。すると二人は、それぞれの作品の独立性を改めて強調しながらこう述べたのだ。

ジョー: (物語の)プロットという観点でいくと、なんらかの必然性があって、おそらく『アントマン&ワスプ』には共有する要素があるでしょうね。

アンソニー: でも言えないんですけどね

『アントマン&ワスプ』の米国版予告編を観るかぎり、同作に闇の帝王サノスの気配はない。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の予告編で街並みが激しく破壊されていることを鑑みると、おそらく物語の時系列にズレがあるとみてよさそうだ。そもそも主人公のスコット・ラング/アントマンは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)を経て警察の監視下に置かれるようなのである。

では『アントマン&ワスプ』は、いかにして『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ』第4作をつなぐ役割を果たすことになるのだろうか。シリーズ2作品の脚本を執筆したクリストファー・マルクス&スティーヴン・マクフィーリーは、一連のストーリーを紡ぎ出すマーベルの“やり方”を明かしている。

マルクス: どうやって、この手の映画がしばしば陥る罠にハマらないようにするかです。(作品同士で)お互いを煽り合って、結局作品が独立しなくなってしまうというね。しかし、それぞれが独立しすぎたものもダメだし、一方でユニバース全体をめぐる血流は必要になるわけですから。

マクフィーリー: ペイトン・リード(『アントマン&ワスプ』監督)と彼の脚本家チームは作りたい映画を作りますよ。僕たちがお願いしたのは、“そうなるとうれしいんですけど…映画の最後であの人はいい感じ?”ってことくらいでしたね。誰もが常に全力で最高の映画を作ってるんです。『ブラックパンサー』や『キャプテン・マーベル』も同じですよ。みんなが作るべき映画を作る。今回みたいな特別なケースでは、冒頭と結末についてごく小さな提案をするくらいです。

ここでマクフィーリーの語っている方法が最も顕著に現れたのが、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のポストクレジットシーンや『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)のネビュラに関する展開だろう。こうした方法で『アントマン&ワスプ』も、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の要素を組み入れながら、つづく『アベンジャーズ』第4作へとバトンを渡すことになるとみられる。

そういえば『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のプロモーションにおいて、アントマンはホークアイと同じく、あるいはそれ以上に姿を現していない。サイズが小さいからなのか、それとも本作にあまり登場しない特別な理由があるのか。真相は各作品の公開まで待つことにしよう。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国ロードショー。『アントマン&ワスプ』は2018年7月6日に米国公開予定だ。

Sources: SR(1, 2
© Walt Disney – Marvel Studios – Big Talk Productions 写真:ゼータ イメージ

 

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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