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【ネタバレ】『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ドラマのヒーローが登場しなかった理由 ― クロスオーバーの実現は遠い?

ザ・ディフェンダーズ
Courtesy of Netflix

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は、映画のみならずドラマの世界にも大きな広がりを見せている。人気シリーズ『エージェント・オブ・シールド』や、Netflixで怒涛の展開を続けている『Marvel デアデビル』『Marvel ジェシカ・ジョーンズ』『Marvel ルーク・ケイジ』『Marvel アイアン・フィスト』、そして一大クロスオーバー作品『Marvel ザ・ディフェンダーズ』などだ。

しかしながら、2008年『アイアンマン』に始まったMCUの集大成たる映画アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーはドラマの世界までフォローする作品ではない。あくまで映画の世界で織り上げられてきた物語の到達点であり、ドラマとのクロスオーバーは見送られたのである。脚本家のクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーは、その検討の経緯について語っている。

注意

この記事には、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。

アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
© 2018 MARVEL
ザ・ディフェンダーズ
『Marvel ザ・ディフェンダーズ』より Courtesy of Netflix

ドラマ版ヒーローの登場は「勝算がない」

MCUの映画作品を製作するマーベル・スタジオと、ドラマ作品を手がけるマーベル・テレビジョンは、同じマーベル社内にもかかわらず対立関係にあるという噂がささやかれてきた。米Colliderのインタビュアーは、未だクロスオーバーが実現しない要因として、果敢にもその話題をマルクス&マクフィーリーにぶつけている。

マクフィーリーは「(クロスオーバーについては)常に話していますよ。対立関係についてはわかりませんが」と前置きしてから、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にドラマのヒーローを登場させなかった理由を語った。

「こんな話をしたことがありました。“ルーク・ケイジを出すべきだろうか? ニューヨークが舞台なんだし……”といったことをね。でも言えることがあるとすれば、(仮に実現しても)今の時点では見せかけのカメオ出演になってしまうということなんです。
それに僕たちは(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で)MCUの映画作品をたくさん扱おうとしていました。そこへ、さらに“ストリーミング・サービスを使ってるのかどうか知らないけど、そっちの知識も持っておくべきだ!”と訴えるのは、観客に多くを求めすぎというものですよね。すでに多くを求めているのに。」

もちろん脚本家の二人は、たとえカメオ出演であっても大喜びするファンが大勢いることも重々承知している。しかしカメオ出演にもかかわらず、喜ぶ観客とそうでない観客が生まれてしまうことが危惧されたわけだ。そんな状況を指して、マクフィーリーは「(現時点のクロスオーバーに)勝算はない」と語ったのだった。

またマルクスは、ストーリーテリングの面から映画とドラマのクロスオーバーが難しかったことも明らかにしている。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のラストではサノスの「指パッチン」で全宇宙の生命が半分に減らされ、スパイダーマンやドクター・ストレンジ、ブラックパンサーらも消滅してしまう。そんな物語にデアデビルやジェシカ・ジョーンズらを登場させれば、今後のドラマに影響が出ることは避けられないのだ。

「彼らは来年(2019年)、次のシーズンを控えているわけです。(ドラマの世界から)多くのキャラクターを登場させておきながら、その大勢を消滅させないわけにはいきません。でもそうすると…“来年の『デアデビル』はロザリオ・ドーソン(クレア・テンプル役)が主演です!”ってことになってしまう。彼女がコスチュームを着てたら面白いでしょうけど、みんな混乱しますよね。」

ここでマクフィーリーは、ドラマの内容が今後どうなっていくのかを知らされていないと話してもいる。やはり世界観を共有しているとはいえ、MCUの映画班とドラマ班は完全に独立して作品を製作しているのだ。確かに双方の観客・視聴者に対して親切な設計ではあるものの、このスタイルが続けられる以上、クロスオーバーの実現はまだ遠そうである……。

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国の映画館にて公開中

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:http://cpn.disney.co.jp/avengers-iw/

Source: Collider

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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