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【ネタバレ】ロキ役トム・ヒドルストン、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』冒頭の内容を2年前から知っていた

©THE RIVER

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)は、冒頭シーンから観客に衝撃を叩きつけた。まさしく開巻からネタバレ厳禁となった本作のオープニングに深く関わったのは、『マイティ・ソー』シリーズや『アベンジャーズ』(2012)に登場したロキ役のトム・ヒドルストンだ。

2018年6月24日(米国時間)に開催されたAce Comic Con Seattleに登場したヒドルストンは、この冒頭シーンの経緯について初めて口を開いた。

注意

この記事には、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。

アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
© 2018 MARVEL

『マイティ・ソー バトルロイヤル』撮影中、すでに把握していた

『マイティ・ソー』3部作の完結編となった『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)のポストクレジットシーンにて、崩壊するアスガルドから脱出したソーたちの宇宙船の前に巨大な戦艦が現れた。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、まさしくこの直後から始まる。
サノスによる攻撃で船に乗っていた大勢の民衆が命を奪われ、ソーも傷だらけでほぼ戦闘不能。ロキはハルクを呼び出すが、怒れる巨人もサノスとの格闘で昏倒してしまった。そこでロキは、自分の武器である知恵と詐術でサノスと対峙する。しかし、あたかも降伏したかのように偽って一矢報いようとしたロキだったが、その計略は実を結ばず、ついに首を絞められて命を落としてしまうのである。

これまでロキを追ってきたファンにとって、この幕切れはあまりに唐突で、あまりにショッキングだった。なぜなら彼をめぐる物語は、『マイティ・ソー バトルロイヤル』でようやくひとつの決着を迎えたところだったからだ。ところがロキの死は、私たちの想像よりも早くから決まっていたらしい。ヒドルストンは、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長と2016年に面会したエピソードを語っているのだ。

あのシーンについては2年前から知っていました。2016年の5月に、マーベルのケヴィン・ファイギ、ルイス・デスポジート(スタジオ幹部。多くの作品で製作総指揮を務める)と会ったんです。『マイティ・ソー バトルロイヤル』のストーリーを、コンセプトアートや写真を見ながら聞かせてもらったんですよ。
そうしたらルッソ兄弟(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』監督)が部屋に入ってきて。自己紹介しましたね。それから4人は僕に、“『インフィニティ・ウォー』はこうやって始まる”という話をしてくれたんです。」

したがって『マイティ・ソー バトルロイヤル』の制作中から、ヒドルストンはロキの死が直後に控えていることを知っていたのだ。その上で彼は、ソーとのやり取りを演じ、そして物語の締めくくりを務めていたわけである。

「その時がやってくるのは知っていました。『マイティ・ソー バトルロイヤル』の結末で、ロキは再びソーの弟であることを受け入れますよね。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の撮影に入って、彼が自分をオーディンの息子だと呼ぶのは本当に力強いことだと思いました。そこでロキの旅は、そして彼にやれることは終わる。(ロキの死は)感情的にも、物語としてもハードルを上げることになります。サノスがこれまでに登場した誰よりも危険な人物であることがわかるんです。」

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を執筆したクリストファー・マルクスは、登場人物の死について「本物です。起こったことは現実なんだとお伝えしたい」と語っていた。劇中で「本当に死んだらしい」「もう生き返るまい」と表現されたロキの最期は、今度こそ“本物”だったのだろうか。MCUにおいて、ロキの役割は全うされたということなのか。今は『アベンジャーズ』第4作を待つしかない。

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』は2019年4月26日(金)より米国公開予定。なお『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日に日本公開された。

Sources: Ace Comic Con, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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