『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』サノスの手下役女優、撮影はわずか2日間だった ― 「誰とも一緒に演技をしていない」

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)で、サノスの“子どもたち”の一人、プロキシマ・ミッドナイト役を演じた女優キャリー・クーンが、その意外な制作秘話を米Entertainment Weekly誌にて明かした。
プロキシマ・ミッドナイトのモーション・キャプチャーと声優を務めたキャリーは、ドラマ『FARGO/ファーゴ』シーズン3(2017)や映画『ゴーン・ガール』(2014)、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2017)などに出演する注目の女優。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』への出演をオーディションで射止めた彼女は、ニューヨークでの舞台出演中に合間を縫ってハードな撮影に臨んだそうだ。
まずマーベル・スタジオは、キャリーのモーション・キャプチャーによる演技を収めるため、まず彼女を東海岸のニューヨークからジョージア州アトランタへ移動させて6時間の撮影を実施。その後、西海岸のカリフォルニア州サンフランシスコへと移動させ、今度はインダストリアル・ライト&マジック社にて顔のスキャンを行った。そして再び東海岸のニューヨークへと送り返し、出演する舞台のリハーサルと本番に間に合わせたというのである。
「本当に目まぐるしかった」とキャリー自身が振り返っている『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の撮影は、この間わずか2日。すべての仕事をその時間内で終えたというキャリーは、さらに驚くべきエピソードを語っている。
「『アベンジャーズ』シリーズは本当に巨大だし、実際、すごく寂しかったですよ。だって、現場では俳優たちとはまったく一緒に演技をしていないんですから。ロバート・ダウニー・Jr.が6週間前に撮ったシーンがあって、そこに私が入るんです。彼は(現場に)いないんですけど…。すべてのものを想像しなければいけませんでしたね。」
すなわち『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で観客が見たプロキシマ・ミッドナイトの登場シーンは、すべてキャリー抜きで撮影されたものだったのだ。映画の前半、そして終盤の印象的なアクションシーンも、キャリー自身は一人芝居で演じたわけである。おそらく撮影現場では、別のスタントパーソンがプロキシマ・ミッドナイト役を演じていたのだろう。
ちなみにキャリーは「ロバート・ダウニー・Jr.が6週間前に撮ったシーン」に参加したと話しているが、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にトニー・スターク/アイアンマンとプロキシマ・ミッドナイトが登場するシーンはなかった。これはキャリーの記憶違いか、それとも『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』でプロキシマが再登場するということなのか……?
映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国の映画館にて公開中。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:http://cpn.disney.co.jp/avengers-iw/
Source: EW
Eyecatch Image: [左]Photo by Hannaford [右]Photo by GabboT Remixed by THE RIVER