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【ネタバレ】『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』脚本、あの名場面ありきで構築されていた ― 映画を象徴するシーンの必要性

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
© Marvel Studios 2018

映画アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018)は、「全編がクライマックス」といっていいほど強烈なシーンが連続する刺激的な作品だ。アイアンマンやキャプテン・アメリカソーといったおなじみのヒーローのほか、スパイダーマンやガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、ドクター・ストレンジまで参戦する超豪華なクロスオーバーは、思わず身震いするような鮮やかな展開で上映時間を駆け抜けていく。

オンラインのトーク番組「FAT MAN ON BATMAN」に登場した脚本家のクリストファー・マルクス&スティーブン・マクフィーリーは、そんな本作の脚本を、とある“名場面”ありきで構築していたことを明らかにした。

注意

この記事には、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレが含まれています。

アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
© 2018 MARVEL

https://www.youtube.com/watch?v=ET87HGsLEOk

映画を象徴する“名シーン”の必要性

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を執筆した二人は、この映画に絶対必要なシーンを脚本段階できちんと把握していたようだ。映画監督のケヴィン・スミスの問いかけに対して、スティーブンは「ソーとロケットグルートがワカンダに降り立つシーンです」と即答している。

映画の冒頭で、サノスによってアスガルドからの救出船(2017年『マイティ・ソー バトルロイヤル』参照)を破壊されたソーは、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーによって救出される。サノスを倒すべく新たな武器を求めて、ソーはロケットとグルートを伴って惑星ニダベリアを訪れるのだ。サノスによって凍結状態となっていたニダベリアを蘇らせたソーは、そこで新たな武器「ストームブレイカー」を手に入れ、ついにサノスのいるワカンダに降り立つのである。

激戦が繰り広げられていたワカンダへと少々遅れてやってきた雷神の登場シーンには、きっと観客の全員が胸を熱くしたことだろう。「あの登場シーンありきで全編を作った」とまで言わしめているあたり、3人の参戦はまぎれもなく本作のハイライトなのだ。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』には、作品そのものやキャラクターを象徴するようなシーンが複数存在する。ソーとロケット、グルートの場面はもちろんのこと、追いつめられたヴィジョン&スカーレット・ウィッチを救出するためキャプテン・アメリカが現れるシーンもそのうちのひとつだろう。

クリストファー&スティーブンは、二人が初めて執筆したマーベル・シネマティック・ユニバース作品である『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)を引用しながら、そうしたシーンの大切さを熱弁している。取り上げられたのは同作の前半、軍の指揮官によって投げられたニセモノの手榴弾に、スティーブ・ロジャースが被害を抑えるべく覆いかぶさる場面だ。実はこのシーン、監督であるジョー・ジョンストンが記憶を頼りに提案したものだったという。

スティーブン:スティーブが試されるシーンについて考えていた時、ジョー・ジョンストンが“ある映画でこんなシーンを観たんだけど…”って言ったんだと思います。

クリストファー:“古い戦争映画で、ある男が手榴弾に向かって飛ぶんだけど、爆発しないんだ。でも映画の名前が思い出せなくて”と。なので……それを使わせてもらうことにしました。非常にうまくいきましたね。

『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』の再撮影を控えた今、二人はまだ詳細を明かせない別の作品に携わっているとのこと。しかしスティーブンいわく、その執筆作業は、まさに“映画を象徴するシーン”の問題で行き詰まっているそうだ……。

「ある作品に関わってるんですが、今は頭に壁を打ちつけてるような状態です。まだ、そういう場面が降りてきていないんですよ。“これこそがこの映画だ”という場面がね。」

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は2018年4月27日より全国の映画館にて公開中

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』公式サイト:http://cpn.disney.co.jp/avengers-iw/

Sources: Kevin Smith, ComicBook.com
© Marvel Studios 2018

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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