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ジェームズ・ディーン、フルCGで蘇る ─ ベトナム戦争のアクション映画に準主演

ジェームズ・ディーン
Public Domain

『エデンの東』(1955)『理由なき反抗』(1955)などのジェームズ・ディーンが、1955年の逝去から約65年の時を超えて蘇る。ベトナム戦争を描いた新作アクション映画『ファインディング・ジャック(原題:Finding Jack)』に、準主役級の登場人物であるローガン役として、フルCGで登場することがわかった。米The Hollywood Reporterなど複数のメディアが報じている。

ハリウッドにおける伝説的スターの一人として知られるジェームズ・ディーンは、いくつかの映画やドラマに出演したあと、『エデンの東』『理由なき反抗』で若きトップスターとしてブレイク。ところが、自身の名前がクレジットされた映画としては3作目となる『ジャイアンツ』(1956)の撮影後、交通事故により、24歳の若さでこの世を去っている。


『ファインディング・ジャック』では、実際の映像や写真を使用したフルCGによって、ジェームズ・ディーンの生前の姿」が「リアリスティックに」再創造される。監督を務めるのは、『その女諜報員 アレックス』(2015)のプロデューサーであるアントン・エルンストと女優のタチ・ゴライカーで、2人が長編映画を手がけるのは本作が初めてだ。

作家ギャレス・クロッカーの同名小説を映画化する本作『ファインディング・ジャック』では、ベトナム戦争の末期、1万匹以上の軍用犬が戦地で見捨てられたという実話が描かれる。主人公の兵士は、愛する家族の死後、ベトナム戦争に従軍した男。戦場で彼は死ぬつもりだったが、1匹の犬を救い、「ジャック」と名付けてかわいがるようになる。ところが戦争が終わった後、ジャックを連れて国に帰ることはできないと知らされた男は、仲間の兵士たちと任務から脱走し、ジャックを安全なタイの地へ送り届けようと試みるのだった。

エルンスト監督は、ディーンが演じることになるローガンというキャラクターを「非常に複雑な物語を持つ、完璧な人物」だと説明。演じきることができる俳優を「有名な方から無名の方まで、数ヶ月間を費やして検討した」結果、ディーンこそがふさわしいという判断に至ったという。エルンスト&ゴライカー監督が設立した製作会社Magic City Filmは、ディーンの遺族から権利を獲得しており、遺族は今回のプロジェクトを全面的に支援する方針。エルンスト監督は「ご家族は本作を、彼が出られなかった4本目の映画として捉えてくださっています。ファンのみなさんを落胆させるつもりはありません」との声明を発表した。

CGの制作を担当するのは、カナダのVFX制作会社Imagine Engineと、南アフリカを拠点とするMOI Worldwide。ディーンのビジュアルは既存の映像や写真を基に生み出されるため、別の俳優がモーションキャプチャーで演じたものを描き直すという、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)でピーター・カッシングを“復活”させた際の手法は採られない。エルンスト監督のほか、ディーンの遺族の代理人であるマーク・ロースラー氏は、本作の技術に「まったく新しい可能性を開拓するもの」との期待を込めた。なお、ディーン演じるローガンの声には別の俳優が起用されるという。

なお本作には、シンガーソングライターのダイアン・ウォーレンが楽曲を提供。音楽は『その女諜報員 アレックス』や『パシフィック・ウォー』(2016)のロラン・エケン、脚本はスタントパーソンのマリア・ソヴァが担当する。撮影準備(プリプロダクション)は2019年11月17日に開始され、2020年11月、復員軍人の日(Veterans Day)周辺の劇場公開を目指して企画は進められていくという。

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Sources: THR, Deadline

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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