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『アド・アストラ』ジェームズ・グレイ監督、最新作はフェリーニやトリュフォーの名作から影響か

James Gray
Photo by Maximilian Bühn https://commons.wikimedia.org/wiki/File:James_Gray_Premiere_of_The_Lost_City_of_Z_at_Zoo_Palast_Berlinale_2017_02.jpg#/media/File:James_Gray_Premiere_of_The_Lost_City_of_Z_at_Zoo_Palast_Berlinale_2017_02.jpg

『アド・アストラ』(2019)などで知られるジェームズ・グレイ監督最新作『Armageddon Times(原題)は、フェデリコ・フェリーニ監督やフランソワ・トリュフォー監督の名作映画から影響を受けているのだという。本作のプロデューサーを務めたロドリーゴ・テイシェイラとグレイ監督にて開催されたInstagram Liveに明かしている。

『Armageddon Times』は、グレイ監督自身が1980年秋に転校したアメリカ・クイーンズ地区にある名門私立学校「Kew-Forest School」を舞台にした半自伝的な作品。ロナルド・レーガンを大統領に選出する声が高まっている世相を背景に、友情と忠誠心を捉えた成長物語だ。グレイ監督は本作について、「家族の物語であり、ある意味では、転校したことで疎遠となってしまった親友との恋物語でもあります」と語った。

フェリーニ監督といえば、実体験を基にした『フェリーニのアマルコルド』(1973)を手掛けたことでも知られている。この度、テイシェイラに“グレイ監督版『フェリーニのアマルコルド』”を手掛けようとしているのかと問われたところ、グレイ監督は以下のように返答した。

「間違いなく私のお気に入り作品の一つです。ただ、そのようには言えません。何故ならば、私がフェリーニと名前を並べてしまうことになるので。私はそのようなことは絶対にしません。」

グレイ監督は謙遜しながらも、『フェリーニのアマルコルド』や、家にも学校にも居場所のない少年の孤独と自立を描いた、トリュフォー監督『大人は判ってくれない』(1959)を彷彿とさせる雰囲気を反映したことを明かした。「『フェリーニのアマルコルド』『大人は判ってくれない』については作品を作る上で頭の片隅にはありました。開放的で温かく人間味のある映画で、登場人物を愛することに注力した作品です」。

本作に影響を与えた作品として、グレイ監督は自身の作品も引き合いに出している。「これは私の映画です。何かと比較するのであれば、『トゥー・ラバーズ』(2008)でしょう。とても個人的な作品で、温もりに満ち溢れています。出来る限り温かく、出来る限りユーモアを与えて、出来る限り沢山の愛を注ぎます」。

ちなみに、本作の出演者には実に豪華な俳優陣が集った。ロバート・デ・ニーロ、オスカー・アイザック、ドナルド・サザーランド、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイなどが名を連ねている。

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Source: Collider Instagram Live

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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