ジャレッド・レト、アカデミー賞オスカー像失くす「魔法のように消えてしまった」

2013年公開の『ダラス・バイヤーズクラブ』でアカデミー賞助演男優賞を勝ち取った俳優ジャレッド・レト。大幅な体重減量など、徹底的な役づくりで挑んだだけに、本作には一層の強い思い入れを抱いていることだろう。本作公開から約7年が経った今、その功績の証とも言えるオスカー像をジャレッドが失くしていたことがわかった。
この事実を話すのは、ジャレット本人。このたび米ネバダ州からリモートでトーク番組に出演したジャレッドは、司会のジェームズ・コーデンと、最近行ったという引っ越しに話題が及んだ。コーデンが「引っ越しの時にオスカー像を置き忘れたってホントですか?」と尋ねると、ジャレッドは「3年くらい(オスカー像が)行方不明になってることを今になって気づいたんです」とまさかの回答。微笑みながら、「知らなかったんです。誰も僕に言いたくなかったんでしょうね」と続けている。
「LAに引っ越したんです。それでいざ引っ越したら、(オスカー像が)魔法のように消えてしまっていたんです。どこかにあるはずですけど、くまなく探したんです。」
こう語るジャレッドだが、そこまで必死になっているわけでもなさそう。「どこにあってもちゃんと守られていれば良いですね」と、若干ひとごと気味だ。これにコーデンが「誰かが取ったと思いませんか?」と勘ぐると、レトは「それも一理ありますね」と納得している。「誰かがごみ箱に捨てるようなものでもないですからね」。
何か心当たりがあったのか、ここでジャレッドは、ある一夜を思い出す。「大勢のひとが僕のオスカー像を次から次へと回していた夜を覚えています」。オスカー像と写真を撮る人などもいたというが、当時ジャレッドはあまり気にかけていなかったようだ。
それでも、ジャレッドは当時を「皆さんと(オスカー像を)共有できるのは良いことでした」と振り返る。さらに、誰かに盗まれた可能性を踏まえた上で、「誰かが大切にしてくれていると良いですね」とまで話した。オスカー像を失くしても落ち着き払うジャレッド。このあまりの穏やかさには、コーデンも笑うしかなかったようだ。