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MCUフェイズ4、『ドクター・ストレンジ』続編の「前後から」マルチバースに要注意

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のフェイズ4が「ワンダヴィジョン」で始まった。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)で物語が区切りを迎えたMCUの新たなキーワードは「マルチバース」だ。ここ数作品の流れを踏まえても、また『ドクター・ストレンジ』(2016)の続編が『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』というタイトルであることからも確かなことだ。

Rotten Tomatoes TVの取材にて、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は「今後のMCUでマルチバースはどんな役割を担うのか」との問いかけに応じた。秘密主義で知られるMCUだが、ファイギ社長の回答は思いのほかストレートなものだ。

「『ドクター・ストレンジ』続編のタイトルは『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』ですから、これは劇中で“マルチバース”と“マッドネス”を直接的に扱うことの最大の手がかりです。そして、いつもやっているのと同じように、その前後から繋がりはあります。そこはまだ分からないこと、これから分かることですが、『ドクター・ストレンジ』で最も直接的に描くのが妥当でしょうね。」

新型コロナウイルスの影響により、MCUの公開スケジュールには変動が生じているが、2022年3月に米国公開予定の『ドクター・ストレンジ』続編の“前後”にあたるのは『スパイダーマン』第3作(タイトル未定)と『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題)』。もちろん、Disney+にはドラマシリーズも複数待機している。

現時点で、「ワンダヴィジョン」と『ドクター・ストレンジ』続編、『スパイダーマン』第3作はそれぞれ繋がることが判明済み。「ワンダヴィジョン」がどんな結末で『ドクター・ストレンジ』に繋がるかは別にしても、『スパイダーマン』にマルチバースが関わってくる可能性は高いだろう。そういえば、前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)の時点でマルチバースの意味が説明されていたではないか。

また、『アベンジャーズ/エンドゲーム』で異次元に逃走した後の展開を描くドラマ「ロキ」は物語の根幹にマルチバースの存在を織り込んでいるし、MCU初のアニメシリーズ「ホワット・イフ…?」に至っては、映画にはなかった“もしも”を描くコンセプトで、あらゆるユニバースを監視する“ウォッチャー”が語り部を務める。こちらもやはりマルチバースが大前提とあって、思わずファイギ社長に「前後」の定義を聞いてみたくなるほど、フェイズ4はマルチバースづくめだ。

このように整理を始めてみると、マーベル・スタジオが早い段階から「マルチバース」の用意を始め、さまざまに計画を練り上げてきたことがわかる。ただし、これまでも緻密に世界観を拡張しながら観客の予想を裏切ってきたMCUである、これまた素直な展開にはならないだろう。ファイギ社長がマルチバースについて、わざわざ「まだ分からないこと、これから分かること」だと前置きしてから「『ドクター・ストレンジ』で最も直接的に描く」と述べていることにも注目したい。その頃にはすでに、今の私たちが想像さえしていない展開が起こっているかもしれないのだ。

もはやこの報道も気になる

Source: Rotten Tomatoes TV

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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