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『スター・ウォーズ』J・J・エイブラムス、「計画性はあったほうがいい」と学んだと語る

J.J.エイブラムス
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/19679067265/

J・J・エイブラムスといえば、「エイリアス」や「LOST」などのドラマシリーズで視聴者を釘付けにし、以来『ミッション:インポッシブル』や『スター・トレック』、そして『スター・ウォーズ』シリーズなど、ハリウッドのシリーズ再生請負人として数々の大仕事を任されている。今後には、日本のアニメ映画『君の名は。』ハリウッド実写映画化企画でもプロデュースを手がけることになっている。

そんなJ・J作品といえば、「LOST」にも見られるように、先の読めないミステリアスな展開が特徴的。時として回収しきれない伏線があったりと、そのストーリーテリングには賛否がつきまとっている。

中でも議論を招いたのは『スター・ウォーズ』続3部作だ。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)で謎に満ちたキャラクターや要素を多く登場させておいたJ・Jだが、別監督のライアン・ジョンソンが手掛けた中間作『最後のジェダイ』(2017)では予想外の道をたどっており、急遽J・Jが舞い戻ることになった『スカイウォーカーの夜明け』(2019)に至るまで、物語は右往左往した印象が受け止められている。

もっとも、これはルーカスフィルムCEOのキャスリーン・ケネディの「(スター・ウォーズは)可能性に満ちているから、何も先に決めてしまう必要なんてない。そんなことしたら、他の可能性や検討事項に触れられなくなっちゃう」という意向に大部分が基づくもののはず。よく言えば余白を残した自由な製作、悪く言えば無計画なリレー小説形式で製作された『スター・ウォーズ』続3部作。結果としてその3分の2を手掛けたことになったJ・J・エイブラムスは、こうした経験から「計画は立てておいたほうがいい」ということを学んだようだ。

代表作のひとつ『SUPER8/スーパーエイト 』(2011)の10周年を記念したプロモーションに登場したJ・J・エイブラムスは米Colliderの取材に応じ、『スター・ウォーズ』続3部作を始めとする作品で、「最初から計画を立てていればよかったと思うか」という質問に答えている。その回答はあくまでも『スター・ウォーズ』に限られていないものの、興味深い言葉だ。

「多くがシリーズものでしたが、これまで数々の企画に携わってきました。なんとなく行き先が見えているアイデアがはじめにります。ある時は、加わった役者だったり、ある時は脚本通りの関係がうまくいかなかったりする時があって、どれだけ評判がよくても急にダメになってしまうこともある。それから、“ちょっとした出来事だな”とか“1エピソードに出て来ただけのキャラクターだな”と思っていたことが、突然ストーリーの重要な部分を占めるようになることもあります。」

J・Jは「特にこのパンデミック中にライターさんたちと仕事をしていて、何度か経験して学んだことなのですが、計画はできるだけ立てておくに越したことはないですね」と続けている。「それから、常に予期せぬことに対応できるようにしておくこと。その“予期せぬこと”とは、どんな形でやってくるかわからない。どう進めるかをきちんと決めておく。これ以上に大事なことはないですね」。J・Jがパンデミック期間中に取り組んだ仕事では計画性が保たれており、『スター・ウォーズ』製作の日々との違いを実感したからこその学びなのかもしれない。ちなみにパンデミック期間中というと、J・Jはワーナー・ブラザースとのDC関連映画・アニメの製作や、『クローバーフィールド/HAKAISHA』の続編、前出の『君の名は。』リメイクといった企画に取り組んでいるものと見られる。

「中には、自分の中にアイデアがあっても、きちんとやり切れなかった企画もあります。アイデアがあっても、その通りにやらせてもらえないことがあるんです。これこれこういう風にしたい、と計画しておいても、気づいたら180度逆のことをやってる、みたいな。でも、それがうまくいっちゃって、“うわぁ、形になってるよ”ってことも。“すげぇ、こんな展開になるなんて”と思うこともあるし、元の計画のせいでうまくいかなかったね、って時もある。それから、そもそも計画してなかったから、うまくいかなかったね、ってこともね。」

僕は、計画は持っておいたほうが良いということを、時として厳しい方法で学びました。それが一番クリティカルなことです」と語るJ・J。「だって、そうじゃないと何をやっているのか、何を強調するのかも分からないでしょう。もしもストーリー上の必然性が分かっていない状態だったら、ラスト・シークエンスや効果やジョークについてもそうですが、何か必然的なものにつなげたくなってしまうからです」。

あえて決め事をせず、自由な発想を歓迎したほうが良いというキャスリーン・ケネディの考えも、(オビ=ワン・ケノービ風に言えば)見方によっては真実だ。しかし、『スター・ウォーズ』をはじめ様々な映画・ドラマの製作を経たJ・Jが「計画は持っておいた方が良い」というのなら、それは何よりも重要な教訓なのだろう。

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Source:Collider

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THE RIVER編集部
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