『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カット、劇場公開版とは「別物」 ─ CGも「ほぼ完成していた」

2017年製作のDC映画『ジャスティス・リーグ』について、ザック・スナイダー監督による本来の編集版「スナイダー・カット」をめぐる証言が、ここにきて次々と飛び出している。以前、スナイダー監督から個人的に「スナイダー・カット」を見せてもらったというアクアマン役のジェイソン・モモアが、米MTV Newsにて新たにコメントしたのだ。
今回、インタビューの中で「スナイダー・カット」について言及されるや、モモアは「観ましたよ」と即答。これに戸惑ったインタビュアーは、「えっと、それはCGが完成していないものなのか、まだ編集途中のものなのか…」と尋ねられると、「ザックが(映画を)完成させられなかったと思ってるんですか?」と微笑んだ。
モモアのコメントはこれだけにとどまらなかった。スナイダー・カットの公開を求めるファンの声が収まらないことについて、「(スナイダー・カットは)一般に観られるべきだと思います」「DCがどう考えているかは知りませんが、ファンとしては観られて良かった」と発言。『アベンジャーズ』シリーズのジョス・ウェドンが仕上げた劇場公開版と比較して「まったく別物の映画なんですか?」と問われると「ええ」と答えている。少々喋りすぎたと思ったのか、『アクアマン』についての質問に移る際には、「ワーナーにクビにされちゃうかも」と笑った。
今回のモモアのコメントは、SNSを通じて『ジャスティス・リーグ』のスタッフにも届いた。ファンの質問を受けて、視覚効果スーパーバイザーを務めたジョン・“DJ”・デジャルダンは「VFXショットの多くは完成していました。数パーセントは、初期段階のものから、ほぼ完成しているもの(完全にとは言えませんが)まで、あらゆる段階にありました」とコメント。同じく視覚効果スーパーバイザーのブライアン・ヒロタも「同意します」と記した。“スナイダー・カットはCGがほぼ未完成”との噂もあったが、実際にはほとんど完成していたという事実がうかがえる。
『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カットについては、当初音楽を担当する予定だったトム・ホーケンバーグ(ジャンキーXL)が作曲作業を終えていたことも最近明らかになったばかり。ホーケンバーグは「将来的にどうなるかは分かりません。今後についてコメントはしませんが、とにかく(楽曲は)存在します」と話していた。モモアがスナイダー・カットの実物を確認しており、CGと音楽がほぼ完成している以上、ザック・スナイダーが自身の『ジャスティス・リーグ』をほぼ完成させていたことは間違いなさそうだ。
ちなみに撮影監督のファビアン・ワグナーも、このたびファンによるスナイダー・カット公開運動をサポートする意志を表明。スナイダー・カットの頭文字を取った「SC」を『ジャスティス・リーグ』のロゴ風にあしらったファンアートを自身のInstagramにて紹介している。
Sources: MTV News, John ‘D.J.’ Des Jardin, Bryan Hirota