『ジャスティス・リーグ』スナイダー・カット、作曲もすべて終了していた ─ 音楽前任者が認める

DC映画『ジャスティス・リーグ』(2017)をめぐっては、劇場公開から約2年を経た現在も、ファンからの要望の声が止んでいない。監督としてクレジットされているザック・スナイダーが当初構想していた「スナイダー・カット」の公開を待望する人々が世界中に存在するのだ。
スナイダーは完成版にも「監督」としてクレジットされているが、製作途中でプロジェクトを降板しており、後任者には『アベンジャーズ』(2012)のジョス・ウェドンが就任。作品の編集などはウェドンが取り仕切り、スナイダーの構想からは大幅な変更が加えられたとみられている。なにしろ劇伴音楽を担当する予定だったトム・ホーケンバーグ(ジャンキーXL)も、スナイダー監督とともにプロジェクトを離脱。後任者には『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)のダニー・エルフマンが起用されていたのだ。
ところが、前任者のホーケンバーグによると、スナイダー・カットの音楽はすべて作曲されていたという。米Screen Rantにて、ホーケンバーグは「楽譜はすべて完成しています」と述べたのだ。もっとも、スナイダー・カットの音楽を公開する予定はないということなのだが……。
「(音楽は)確かに公開できる状態ですが、公開しません。完全な楽譜はまだ手元にあります。本当に良いスコアですよ。決してなくなってはいません。将来的にどうなるかは分かりませんよね。今後についてコメントはしませんが、とにかく、存在する、ということです。曲はすべて出来ています。」
スナイダー・カットについては、そもそも“存在するのか、しないのか”という論争が起こっていたほどで、一時はほぼ都市伝説化したようなきらいもあった。一方でスナイダー監督のファンは公開を強く望んでおり、2019年に入ってもなお署名活動が盛んに行われているほどだ。
もっとも近頃、本件についてはやや風向きが変わりつつあるようにも思われる。2019年8月、アクアマン役のジェイソン・モモアはスナイダー監督から個人的にスナイダー・カットを見せてもらい、「見せてくれてマハロ」「スナイダー・カットは超ヤベェ」と率直な感想を明かしていたのだ。これに加えて、ホーケンバーグによる音楽が存在することも認められた。CGについては不明だが、映画としての完成形に近づいたものが存在することはほぼ確かだろう。となると、問題はそれが一般公開される日が来るかどうかだが……。
Source: Screen Rant