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『ジャスティス・リーグ』ザック・スナイダー版を求める署名運動に11万人以上が賛同へ

ワーナー・ブラザース/DCコミックス作品『ジャスティス・リーグ』について、ファンからの要望の声が高まっている。製作途中に降板となった、ザック・スナイダー監督が本来構想していた作品を観てみたいというのである。

幻の「ザック・スナイダー版」を求める声、高まる

本作『ジャスティス・リーグ』は、製作過程にさまざまな紆余曲折のあった作品だ。

『マン・オブ・スティール』(2013)や『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)を監督するなど、DC映画ユニバースのキーパーソンとして活躍してきたザック監督は、2017年5月、愛娘の死を理由に『ジャスティス・リーグ』の製作を途中降板した。監督のクレジットは残ったが、後任者として再撮影や仕上げ作業にあたったのは『アベンジャーズ』(2012)のジョス・ウェドンだったのである。ジョスによる作業、そしてワーナー側の意向にもとづく形で、本作は無事に完成を迎えている。

しかし降板騒動とは別に、一部には『ジャスティス・リーグ』がザック監督による“ダークな”作風を脱却することがワーナーから求められた、それゆえにザックの降板以前からジョスが雇われて大規模な再撮影が行われることが決まった、ともいわれている。単純に監督が交代したというだけでなく、「ザック監督の構想していた作品ではないものになったのではないか?」という疑問を持つファンもいるわけなのだ。

そして劇場公開を迎えた『ジャスティス・リーグ』には、予想通りというべきだろう、ファンからの様々な声が寄せられている。ザック&ジョスの化学反応を堪能して「十分満足した」というもの、「それでもザック・スナイダー版を観てみたい!」というもの、そもそも作品の仕上がりに納得できず「当初の内容を見せてほしい!」というもの……。

署名運動に11万人以上が賛同

こうした中で始まったのが、『ジャスティス・リーグ』のザック・スナイダー版をワーナーに要求する署名運動だった。完成版から削除されたシーンを復活させ、ザックの降板に伴ってプロジェクトを離脱した作曲家・ジャンキーXLによる音楽を付けたバージョンをブルーレイ・DVDに収録してほしいというものである。

2017年11月24日16時(日本時間)時点で、本運動には11万人を超える賛同者が集まっている。Change.orgにてかんたんに署名することができるので、完成版への感想はともかくとして、もしも「ザック・スナイダー版を観てみたい!」という方がいれば、ぜひこの機会に署名してみてはいかがだろうか。

なお『ジャスティス・リーグ』については、撮影監督のファビアン・ワグナー氏が「ザック・スナイダー版ディレクターズ・カット」を熱望するなど、プロジェクトの内外でザック自身によるバージョンを求める声が高まりつづけている。ワーナーがどのような対応に出るかは未知数だが、思えば『バットマン vs スーパーマン』では3時間を超えるディレクターズ・カット版がリリースされていた。果たして今回はどうなることか……?

映画『ジャスティス・リーグ』は2017年11月23日より全国の映画館にて公開中

Sources: https://www.change.org/p/warner-bros-zack-snyder-s-director-s-and-tom-holkenborg-s-score-for-home-release-e90fef07-11c6-4a9a-9ae8-375c7717dafa
http://comicbook.com/dc/2017/11/23/justice-league-zack-snyder-directors-cut-petition-100k-signatures/
©2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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