『トイ・ストーリー』監督、セクハラ問題で休職へ!ディズニー/ピクサー幹部に疑惑浮上、『トイ・ストーリー4』スタッフ降板も発覚

米ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ、およびピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるジョン・ラセター氏にセクハラ問題が浮上、6ヶ月の休職に入ることがわかった。米The Hollywood ReporterVarietyなど複数のメディアが伝えている。

ラセター氏はピクサーの創業者であり、『トイ・ストーリー』(1995)や『カーズ』(2006)の監督を務めたほか、現在はディズニーとピクサーの製作するアニメーション映画に数多携わっている人物だ。『アナと雪の女王』(2013)や『ズートピア』(2016)、『モアナと伝説の海』(2017)なども含めて、その充実したフィルモグラフィは、ディズニー/ピクサーの両社のみならず映画界全体への貢献ぶりを示している。ただしそれゆえに、今回の報道は非常にショッキングなものだといえるだろう。

報じられているところによると、ラセター氏はピクサーの女性スタッフを抱きしめる、キスをする、身体を触る、身体的な特徴を直接告げるなど、複数のハラスメント行為を日常的に行っていたという。Varietyによると、ピクサー社員の間では、若い女性はラセター氏から距離を置くようにというアドバイスが陰でささやかれ続けてきたようだ。ある元社員は、ラセター氏によるハラスメントが1990年代後半の時点ですでに存在したことを証言した。
また各誌は、ラセター氏が映画の完成記念パーティーなどにおいて激しい飲酒をすること、その会場で女性社員がラセター氏から身を隠すようにすることが日常化していたことを伝えてもいる。

この問題を受けて、ラセター氏はピクサー社員に宛てたメモにて謝罪のコメントを発表。「自らの過ちに向き合うことは容易ではないが、ここから学ぶほかない」、「みなさんに不快な思いをさせていたことに気づかされた。まったく本意ではなかった」、「望まざるハグなどを受けた全員に深く謝罪したい」と記した。
また、ラセター氏はこのコメントの中で6ヶ月間の「休暇」に入ることを言明しており、「リーダーにふさわしい展望と洞察をもって」2018年には職務に復帰したい意向を明らかにしている。ただしこの謝罪文には、すでに一部から厳しい批判が集まっている。

 

なおThe Hollywood Reporterが入手した情報によると、2019年公開『トイ・ストーリー4(仮題)』の製作から、脚本家のラシダ・ジョーンズ&ウィル・マコーマックがすでに降板していることが判明した。情報源の人物によると、降板の原因はラセター氏の「不適切な進行」だったようだが、ピクサー側の関係者は「創造性の違い」であると説明しているという。
2017年7月、ラセター氏は『トイ・ストーリー4』の監督を降板しているが、一連の出来事がラセター氏によるセクハラ問題を背景とするものなのか、そうでないのかはわからない。ただしいずれにせよ、ラセター氏の問題発覚がピクサーにとって大きな打撃であることは間違いないだろう。今後の続報、および作品製作への影響を注視したいところだ。

2019年公開『トイ・ストーリー4』よりジョン・ラセター監督が降板 ― 『インサイド・ヘッド』脚本家が単独でメガホン

Sources: http://variety.com/2017/biz/news/john-lasseter-pixar-walt-disney-animation-studios-leave-of-absence-1202620923/
http://variety.com/2017/film/news/john-lasseter-pixar-disney-whisper-network-1202620960/
https://www.hollywoodreporter.com/news/john-lasseters-pattern-alleged-misconduct-detailed-by-disney-pixar-insiders-1059594
https://www.hollywoodreporter.com/news/john-lasseter-taking-leave-absence-pixar-missteps-1057113

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稲垣 貴俊(Takatoshi Inagaki)。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくしてお伝えできればと思っております。

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