『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に登場する「クリスタルのキツネ」ウルプテックスとは?その生態と舞台裏

2017年10月に公開されたスター・ウォーズ/最後のジェダイ』の予告編で、新クリーチャー・ポーグとともに話題を集めたのが、半透明の姿をした、オオカミのようでありキツネのようでもある謎の生物だった。このたび劇場公開を控えて、ついにその生態と制作秘話が明かされている。

この生物の名前はウルプテックス(Vulptex)、複数形だとウルプタイシズ(Vulptices)だ。結晶をその身にまとったキツネである彼らは、いかなる環境で生き、どんな特徴を持っているのか? そして製作スタッフたちは、この新しい生き物をいかにして創造したのか? 米Entertainment Weeklyの特集記事と映像から迫っていこう。

注意

この記事には、映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のネタバレと捉えうる内容が含まれています。なお「ウルプテックス」「ウルプタイシズ」という名称は、本編日本語字幕などの呼称とは異なる可能性がございます。

ウルプテックス、その生態と製作過程

ウルプテックスの生態の起源は、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』から数十年以前、オリジナル3部作の時代までさかのぼるという。地表を塩で覆われた惑星クレート(Crait)に暮らしていたウルプテックスは、地上や、当時の反乱軍が隠れ家として使っていた地割れの中で暮らしていたようだ。それから人の手が入ることもなく放棄された惑星で、人知れず生き延びていた彼らは、塩の“荒地”でも動物が命を紡いでいけることの証明なのである。

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でクリーチャーの製作を統括したニール・スカンラン氏は、このウルプテックスという生き物が「惑星クレートの野生動物で、惑星の表面にあるもの(=塩)を摂取しているから、まるで結晶のようになった」ものだと説明している。クリスタル・ガラスのシャンデリアから着想されたデザインで、「ウルプテックス」という名前はラテン語で「キツネ」を意味するウルペース(Vulpes)に由来しているようだ。

しかし、毛皮ではなく結晶を身にまとった動物を、本当に生きているものとして映像化することはそう容易ではなかった。そこで製作陣が最初に頼ったのは犬だったという。ニール氏は、その発端となった作業をこう説明している。

小さな犬を連れてきて、透明のストローで覆われた小さな服を作ったんです。彼が走り回るのを見てるのは最高でしたね。走れるし、跳べるし、とても良い動きと音がするんですよ。それに、小さなストローが動物の動きにあわせて動いたり、曲がったりするんですから。」

 

この作業によって作り手たちは、長い結晶を身にまとった動物がどのように動くのか、結晶同士の間にはどれだけの隙間が必要なのか、といった情報を見極めていった。そして作られたのが、スタッフが人力で操作するパペットと、その顔に仕掛けられるアニマトロニクス、そしてCGスキャン用の精密なモデルだったのである。
百聞は一見に如かず、ここでEntertainment Weeklyが公開したメイキング映像をご覧いただきたい。

こうして作り上げられたウルプテックスは、単なる野生動物として登場するのではなく、ストーリー上で大きな役割を果たすことになるそうだ。ニール氏は、ウルプテックスのある特徴がもたらす“効果”について語ってくれている。

「彼らは惑星の地下にある穴やトンネルの中で生活しています。闇の中で輝く彼らの能力が、ヒーローたちを導く光になる時があるんですよ。」

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国ロードショー。

Source: http://ew.com/movies/2017/11/20/star-wars-the-last-jedi-crystal-foxes/
©Walt Disney Studios Motion Pictures ©2017 & TM Lucasfilm Ltd. 写真:ゼータ イメージ

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稲垣 貴俊(Takatoshi Inagaki)。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくしてお伝えできればと思っております。

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