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楽しくて深い『ジュマンジ/ネクスト・レベル』の世界 ─ ニック・ジョナス&ドウェイン・ジョンソン、物語のテーマと厚みを語る

ジュマンジ/ネクスト・レベル
©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved

テレビゲームの世界から、高校生4人は生きて帰れるのか。『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2017)の続編『ジュマンジ/ネクスト・レベル』が、2019年12月13日(金)に公開される。

アドベンチャー・ムービーとしてのスケールアップを果たした本作は、前作の魅力だった楽しさも、そしてティーンエイジャーたちのドラマの深みもレベルアップ。THE RIVERが独占入手した出演者のインタビュー映像では、さらに厚みを増した物語の魅力が明かされている。新キャストとして参戦したオークワフィナと“おじいちゃんコンビ”の名優ダニー・デヴィート&ダニー・グローヴァー、前作から続投するニック・ジョナス、そして主演・製作のドウェイン・ジョンソンが語った。

楽しくも深い『ジュマンジ』の世界

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』は、ハリウッドでもっとも勢いのある俳優たちのコラボレーションが魅力だった『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』の味わいをそのままに、映画界のレジェンドによる“力の抜けた”演技がさらなる化学反応をもたらした一作だ。主人公スペンサーの祖父エディと、その友人マイロを演じるのは、ニック・ジョナスが「ふたりのダニー」と呼ぶダニー・デヴィート&ダニー・グローヴァーである。ちなみにゲームの世界では、ドウェインがデヴィートの役柄を、ケヴィン・ハートがグローヴァーの役柄を演じる。

ドウェインいわく、デヴィートが本作に出演したのは前作が好きだったから。デヴィート自身も「(出演したのは)『ジュマンジ』だから。オファーがあったから」と言い、隣に座るグローヴァーは「ありがたいことです」と一言。ふたりは「働けるのはいいこと」と口を揃えた。グローヴァーは、『ジュマンジ』シリーズが愛される理由を「深刻な映画じゃないから、小さい子も喜ぶし、何度も観られる。家族で楽しめる」からだと分析している。

ジュマンジ/ネクスト・レベル
©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved

前作からの続投となるニック・ジョナスは、ジェイク・カスダン監督が続編の構想を練っていると聞かされた際に、「すごく愛されている作品なので、台無しにならないか不安の声もあった」と明かしている。インタビューは撮影中に行われていたため、「観客の心をつかんだのは、人間の成長や絆を描き、自分の世界を広げる作品だから。前作と同じくエネルギッシュな作品にしたい」との意気込みを語った。

新キャストを迎える本作について、ニックは「ジュマンジの家族が増えていく。胸を打つ物語が、いろんな視点から描かれるのは良いことですよね」とも話している。それから、今回のジュマンジが、プレイヤーそれぞれに必要なものを見せるという設定であることも。「プレイヤーに必要なものをゲームが見せて、それで新しい視点が得られるんです。ゲームがプレイヤーの人生を助けるなんて」

オークワフィナは、「登場人物は逆境でこそ良さを発揮する、だから共感できるんです」と強調する。「特にスペンサーとマーサはそう。マーサはすべての少女を代弁していると思います。自分に自信が持てないときは誰にでもある。とにかく挑戦して自信をつけるしかないんです」。主演・製作のドウェインも、スペンサーの存在が重要なのだと話している。

「(前作の)スペンサーは自分の人生に不満があった。だけど、ジュマンジの中で願いを全て叶え、充実感を覚えたんです。前作の教訓は“隣の芝は青く見えるけれど、見えていないだけで本当の幸せは目の前にある”ということ。でも進学したスペンサーは幸せを見つけられず、不満を抱えています。実家を離れて新生活を始めるとき、誰でも環境になじむのに苦労するもの。そこでスペンサーはゲームに戻ることを決め、再び吸い込まれるんです。すると3人の友人は選択を迫られます。安全な現実にとどまるのか、友だちを救うためにジュマンジに戻るのか。」

ジュマンジ/ネクスト・レベル
©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved

脚本・監督のジェイク・カスダンについて、オークワフィナは「本当に真剣で、ストーリーの創造にすべてを捧げていました」と語る。「まるで監督がジュマンジの住人で、そこに私たちが加わるみたい。物語と世界観を伝えることに信念と情熱を持っているので、私たちも夢中になれるんです」。

ちなみに、いくつもの変化が待つ『ジュマンジ/ネクスト・レベル』だが、ドウェインいわく「スペンサーが僕をプレイするという、おなじみの組み合わせにも戻りますよ」とのこと。その進化と原点回帰、たっぷりと楽しんで。

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』

前作のゲームクリアから2年。高校生だったスペンサー、マーサ、フリッジ、ベサニーはそれぞれの道を進み、今は大学生になっていた。しかし、スペンサーはかつての興奮が忘れられず、粉々に破壊したはずのジュマンジをこっそり修理しようとして、またもゲームの中に吸い込まれてしまう。スペンサーを救出すべく、残された3人も再びジュマンジにログインするが、壊れたゲームの世界はバグだらけ。キャラの入れ替わり設定はメチャクチャな上、スペンサーのおじいちゃんたちもゲームに入ってきてしまった。砂漠、氷山、吊り橋などの新ステージは難易度もレベルアップ、完全に“無理ゲー”状態だ。果たしてメンバーはジュマンジをクリアしてスペンサーを無事に救出し、生きて現実世界に戻ることができるのか?

ジュマンジ/ネクスト・レベル

前作を手がけたジェイク・カスダン監督のもと、本作にはドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック、カレン・ギラン、ケヴィン・ハート、ニック・ジョナスら出演者が再集結。『ツインズ』(1988)『バットマン リターンズ』(1992)のダニー・デヴィート、『リーサル・ウェポン』シリーズのダニー・グローヴァーという“おじいちゃんコンビ”、『オーシャンズ8』(2018)のオークワフィナが新たに加わった。

映画『ジュマンジ/ネクスト・レベル』は2019年12月13日(金)日米同時公開

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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