『ジュラシック・パーク』コロナ禍で27年ぶりに米1位

新型コロナウイルスの影響で新作映画の公開が取りやめられているアメリカの劇場では、「カタログ作品」と呼ばれる旧作を止む無く上映中だ。2020年6月19日〜21日の週末では、『ジュラシック・パーク』(1993)が興行収入ランキング1位を獲得した。米Deadlineが伝えている。
スティーブン・スピルバーグ監督によるこの不朽の名作は全米230箇所で上映され、517,642ドルの売上記録。『ジュラシック・パーク』は1993年6月の公開当時、3週連続で1位を記録していた。公開後27年ぶり、4度目の雄叫びだ。
ちなみに2位は『ジョーズ』(1975)で、記録は516,366ドルというから、およそ1,300ドルの僅差だ。時を越えて、スティーヴン・スピルバーグ監督の代表作がトップ2を占めた。
アメリカでは、現在の映画興行収入の大部分がドライブイン・シアターが占めているという。『ジュラシック・パーク』『ジョーズ』もドライブインで楽しまれたということだ。
米最大の映画館チェーンAMCは今後の営業再開にあたって4段階の「フェイズ」を定めており、9月までに「フェイズ3」として座席の50%稼働を見込んでいる。100%の稼働に戻る「フェイズ4」には、11月26日の米祝日(感謝祭)までかかるのだ。こうした環境下では、まだしばらくはカタログ作品が「つなぎ」の活躍を見せるだろう。
なお、19日〜21日の週末に米興行収入1位となった新作映画はインディーズのホラー映画『Followed(原題)』で127,231ドルだった。インフルエンサーがチャンネル登録者数を増やすために呪われたホテルに宿泊し、様々な怪奇現象に見舞われるという映画だ。
Source:Deadline