『ジュラシック・ワールド』続編に天才科学者ドクター・ウーが再び登場か?
『ジュラシック・ワールド』は、舞台となる島が1作目と同じイスラ・ヌブラル島(通称サイトA)だったり、廃れたビジターセンターが出てきて、あの懐かしい暗視ゴーグルが登場したり、何かと『ジュラシック・パーク』へのオマージュに富んだ作品だった。
そしてそのうちの一つとも言えるのが、ヘンリー・ウー(B・D・ウォン)の存在である。
『ジュラシック・パーク』シリーズから登場する唯一の人物、ヘンリー・ウーとは
マイケル・クライトンによる原作小説では、ウーはジョン・ハモンドに口説かれて研究チームに加わったものの、ハモンドはああみえて汚い大人なので、彼は自分がただ利用されただけだと感じるようになる。そこでパソコンにも強かったウーは、ソフトウェアをアップデートするかのように恐竜を改良し続けていた。
この時点で、『ジュラシック・ワールド』でのキャラクターが頭角を現していたようにも感じられる。原作では、ウーはヴェロキラプトルに襲われてしまうので、直接的な関わりはないのだが……そう考えると面白い。
映画『ジュラシック・パーク』で嵐がやってきた時、ウーは船に乗って本土へちゃんと帰っている。そんな彼は、『ジュラシック・ワールド』でハモンド・クリエーション・ラボのヘッドとして再登場してくれた。
ヘリに乗って島を脱出したドクター・ウー
『ジュラシック・ワールド』で、客寄せのため最恐の恐竜を作ってくれとマスラニCEOに頼まれたドクター・ウーは、ギタノトサウルス、マジュンガサウルス、カルノタウルス、ルゴプス、テリジノサウルス、ティラノサウルス、ヴェロキラプトル、コウイカ、アマガエル……などのDNAを混ぜこぜして、劇中でもメインで暴れまくるインドミナスレックスちゃんを造り上げた。
インドミナスレックスが脱走した後に、なんであんなもんを作ったんだとCEOに怒られたウーは「いや、あんたが要求したんだろ、もっと歯をってな!ハッ!」ってな具合に言い返している。『ジュラシック・パーク』の彼はなんだか優しそうに見えたが、出世とともに気が強くなったのかもしれない。
そしてあろうことか、ウーは最終的に、恐竜の兵器化を目論むインジェン社のヴィック・ホスキンスと手を組んでしまった。パークが恐怖のどん底に落ちていく最中、彼はインジェン社のヘリに恐竜の胚を抱えて乗り込み、島を脱出していったのだ。この胚泥棒め!
こうしてみると、彼が明らかに暗黒面に落ちていったことがわかるだろう。もっとも肝心のホスキンスは、ヴェロキラプトルに襲われて美味しくいただかれたのだが……。
続編にドクター・ウーが戻ってくる、かも!
さて、そんなウーが次回作『ジュラシック・ワールド2(仮題)』に登場する可能性が高いことが明らかになった。エグゼクティブプロデューサーのフランク・マーシャルがこう発言したのだ。
“When they take off in helicopters, you know they’re probably going to come back.”
(ヘリコプターに乗って逃げてった奴らは、恐らくまた出てくるはずだろ?)
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