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『ジュラシック・ワールド/復活の大地』米国で1億2,000万ドル級のスタートに ─ 興行収入の予測発表、前3部作を追いかける

ジュラシック・ワールド/復活の大地
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『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』シリーズの最新作『ジュラシック・ワールド/復活の大地』が、米国オープニング興行収入1億2,000万ドル級の大ヒットスタートとなる見込みだ。

本作はアメリカにて、独立記念日の7月4日(金)を控えた7月2日(水)に公開予定。米Deadlineでは、日曜日までの5日間で1億1,500万~3,500万ドル、米The Hollywood Reporterでは1億2,000万~1億2,500万ドルの興行収入と予測されている。なお配給のユニバーサル・ピクチャーズ、製作のアンブリン・エンターテインメントは、どれだけ少なく見積もっても9,000万~1億ドルとの数字を発表している。

フランチャイズで最高の初動成績を記録したのは、『ジュラシック・ワールド』(2015)の2億880万ドル。これを続編『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)の1億4,802万ドル、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022)の1億4,507万ドルが追いかける結果となっている。

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注意点は、『ジュラシック・パーク』フランチャイズ作品が水曜日に封切られるのは『ジュラシック・パークIII』(2001)以来ということ。本作の予測値(5日間)が上記3作品のオープニング興収(3日間)を下回っているあたり、純粋に比較できるデータではないものの、シリーズとしてはかなり小規模のスタートとなる。

ただし、『復活の大地』の製作費は1億8,000万ドルとシリーズではかなり抑えめだ。『炎の王国』は4億3,200万ドル、『新たなる支配者』は2億6,500万ドルという巨額が投じられていたため、コスト回収の観点では十分勝算がある。

なお報道によると、本作は男女ともに高い注目を集めているが、25歳以下の層では女性よりも男性からより大きな関心を得ているとのこと。長寿シリーズの最新作ゆえ、若い世代と女性観客をいかにつかめるかがヒット拡大のカギとなる。

現時点でプロモーションは初期段階だが、これから数字がどう転ぶか。予想外の上方修正が起こる可能性もあれば、『バレリーナ:The World of John Wick』や『ベスト・キッド:レジェンズ』のように下方修正が繰り返されるケースもあるのだ。

出演者はスカーレット・ヨハンソン、マハーシャラ・アリ、ジョナサン・ベイリー、ルパート・フレンド、マヌエル・ガルシア=ルルフォら。製作総指揮はスティーブン・スピルバーグ、監督は『ザ・クリエイター/創造者』(2023)のギャレス・エドワーズが務めた。脚本は『ジュラシック・パーク』(1993)『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)のデヴィッド・コープ。

映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は2025年8月8日(金)日本公開。

Source: Deadline, The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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