『ジュラシック・ワールド/復活の大地』海外最速レビュー ─ 「求めていたすべて」「オリジナル版の魂がある」「ノスタルジー」「何も掘り下げられない」

『ジュラシック・ワールド』シリーズ最新作『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は2025年7月2日の米公開(日本公開は8月8日)を前に本国メディア関係者向けに試写を行い、アーリーレビューを解禁したようだ。SNSでは、本作をいち早く鑑賞した現地の批評家やライターたちが感想を述べている。
前作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022)から5年後、地球環境が恐竜を受けつけないことが判明した世界で、ヨハンソン演じるゾラ・ベネットたちのチームが任務に挑む。すべての始まりとなった『ジュラシック・パーク』(1993)への原点回帰を志すコンセプトで、ヨハンソンは「まぎれもなく、スティーブンの作品へのラブレターだと思います。『ジュラシック』ユニバースのファンの皆さんは、オリジナル版『ジュラシック・パーク』のDNAを感じられることに期待してください」とアピールした。
この試みは概ね成功したようだ。レビューでは、シリーズに求めていた要素が揃っており、オリジナル版の魂をとらえたものであるとの高評価が多数。監督は『GODZILLA ゴジラ』(2014)『ザ・クリエイター/創造者』(2023)などのギャレス・エドワーズが新参戦。脚本は『ジュラシック・パーク』(1993)『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)のデヴィッド・コープが再びペンをとった。実際のレビューをチェックしていこう。
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』最速感想レビューコメント

「『ジュラシック・ワールド/復活の大地』優勝!ギャレス・エドワースは、ジュラシック・ストーリーをどうスクリーンに登場させるかをわかってる。私はオリジナル版の特撮映画マジックが大好き。長年の間、このシリーズはCGIをより多く受け入れてきた。『復活の大地』は、確かにエフェクトを多用したアクションシーンも満載だけど、エドワーズは本物のロケーションを選び、フィルムで撮影することで、“手を伸ばせば触れられそう”というテクスチャーを与える方法を熟知している。」(Perri Nemiroff, Collider)
「『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は『ジュラシック』映画に求める全てがある。魅力的なキャラクター、素晴らしい音楽、素晴らしい撮影監督、そしてILMVFXによる信じられないようなVFX。ギャレス・エドワーズ、フランク・マーシャルに脱帽。早速もう一度観たい。」(Mark Newbold)
「『ジュラシック・ワールド/復活の大地』はシリーズの素晴らしい新作で、求めていたものや、それ以上のものを届けてくれた!アクションから撮影に至るまで、ギャレス・エドワースは素晴らしい恐竜映画の造り方をよくわかっている。オリジナル版の魂をとらえているし、再び惹きつけてくれる。」(Draven)
「『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は勝利の雄叫びであり、シリーズへの完璧な参入。新しい恐竜たちはみんな大好きだし、怖い恐竜もいる。ドロレスと恋に落ちる準備をしておこう。オリジナル版への美しきオマージュ。」(Jazz Tangcay, Variety)
「『ジュラシック・ワールド/復活の大地』かなり驚いた。恐竜とはとてつもなく荘厳であり、また非常に恐ろしい存在であることを理解している映画だ。アンサンブルも楽しいし、ドロレスが最高すぎた(観ればわかる)。」(Barry Levitt)
「『ジュラシック・ワールド/復活の大地』、恐竜だらけの海や陸に足を踏み入れると、さまざまな展開が待ち受ける。最初から最後まで緊張感。予想通りのシーンが多すぎたし、可愛かったりイタいシーンもあったけど、ノスタルジーとジャンプ感満載の楽しい時間だった。」(Maude Garrett)
「『ジュラシック・ワールド/復活の大地』には求めていた全てがある。プロットはくだらないけど、それはどうでもいい。映画はゴージャスで、恐竜たちは最高で、ジョナサン・ベイリーが新しい推しになるかもしれない。心臓がバクバクして、嬉しすぎて歓声をあげそうになったシーンもあった。」(TheConnorWebb)
「『ジュラシック・ワールド/復活の大地』には、新たな島で突然変異を起こした恐竜たちという、手堅いコンセプトがあった。私は興味をそそられた。しかしこの映画は、退屈だ。どうにもならない、忘れやすいシーンの連発。ある川のシーンは際立っていたが、あとは全部ぼやけている。キャラクターも退屈で、ケミストリーはゼロ。何かを感じたくて、恐竜を応援している自分がいた。ストーリーは、スタジオがチェックリストをこなしている感じ。何も掘り下げられず、心がこもっていない。恐竜のデザインの中には、古い怪物映画の雰囲気を取り戻すようなものもあるが、映画にほぼ登場しない。勢いもなく、設定もなく、このシリーズがどこに向かうのかというワクワクもなく、ただ終わった。これまでの数作品ほど酷いわけじゃないが、やはり空虚に感じた。」(John Flickinger)

映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は2025年8月8日(金)日本公開。
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