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『ジュラシック・ワールド リバース』はスピルバーグの意向で『ジュラシック・パーク』原点回帰 ─ 「過去6作を否定したり、矛盾があったりしてはいけない」

ジュラシック・パーク
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『ジュラシック・ワールド』シリーズ最新作『ジュラシック・ワールド リバース(原題)』は“原点回帰”、つまりオリジナル版『ジュラシック・パーク』(1993)の精神に立ち戻る──。『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)以来のシリーズ復帰となる脚本家デヴィッド・コープが、執筆の手ごたえを語った。

本作が『ジュラシック・パーク』への原点回帰となることは、監督のギャレス・エドワーズ以前予告していたもの。米The Playlistのポッドキャストでコープが語ったところによると、この方針は製作総指揮のスティーブン・スピルバーグとコープの意向だったという。

「新作を気に入ってもらえることを願っています。『ジュラシック・パークIII』(2001)のあと、シリーズは変化する傾向にあり、(作り手たちが)“よし、自分たちのトーンでやろう”という感じでした。スティーブンと私は、むしろ第1作のようなトーンに興味があったんです。最初はミッション映画だと思っていたし、人々が閉じ込められ、危機に陥ることで物語が動くものが好きだから。」

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本作は『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022)から5年後が舞台。現在の地球環境で恐竜たちは生きていくことができず、今では赤道直下の隔離環境でわずかに生き残るのみとなった。スカーレット・ヨハンソン演じる工作員ゾラ・ベネットは、人類を救う薬を開発するために恐竜3体からDNAを確保する任務に参加するが、水棲恐竜の襲撃で立ち往生した家族と遭遇。やがて、長年隠匿されていた恐るべき事実を知る。

この設定からは、コープの好みだという“ミッション映画”、そして“閉じ込められる物語”の要素を十分に感じ取れる。「小さなチームと一緒に、彼らが達成すべきことを開発するのは本当に楽しかった」とコープは言う。「本物の科学に裏打ちされた、最高の冒険の世界に戻り、クールな新キャラクターを書くわけです。まっさらな状態で“どんなことがしたい?”と言える機会はめったにありません。恐竜以外に求められることはなかったから」。

もっともエドワーズ監督とコープは、そのかたわらで『ジュラシック・ワールド』シリーズをなかったことにはしないとも決めていたそうだ。執筆に先がけては“従うべきルール”を設定しており、そこには「過去6作の出来事を否定したり、矛盾があったりしてはいけない」という項目があったそう。「あとは、ユーモアは必要不可欠だということ、科学は本物でなければならないということ。それが僕たちの望んだすべてです」。

コープは「スティーブンやギャレスとの仕事は本当に楽しかった」といい、シリーズ新章に対する自信を強調する。果たして、今度はどんな冒険が観客を待ち受けるのか? 映画『ジュラシック・ワールド リバース(原題)』は2025年7月2日に米国公開予定。

Source: The Playlist Podcast

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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