【特集】『ジョン・ウィック:チャプター2』仕立て屋、武器ソムリエ!裏社会の気になるサブキャラたちに迫る

2017年7月7日。ロマンチックな七夕の日、あの伝説の殺し屋が日本に帰ってきた!

妻が死んだ、妻が遺してくれた犬も殺された……。ブチ切れた孤独な殺し屋、ジョン・ウィックがロシアン・マフィアをたった1人で壊滅状態に追い込んだ前作『ジョン・ウィック』(2014)。今回公開された『ジョン・ウィック:チャプター2』は、前作よりもさらにパワーアップ! 今回は愛犬は守ったものの、失ったものは愛する妻との思い出がつまったマイホーム。敵はイタリアン・マフィアのみならずなんと全世界の殺し屋。ジョン・ウィックの華麗なる復讐劇が再び炸裂する。


キアヌ・リーヴスだからこそ感じられる、大人の男の悲哀と情熱。“ガン・フー”や“カー・フー”といった新感覚アクション。「鉛筆で3人を瞬時に殺した」こともあるという、ジョン・ウィックの笑っちゃうぐらいの強さ。そんな『ジョン・ウィック』の魅力は多々あるが、こんなポイントに心踊らされる!という方も多いのではないだろうか? それは(中2心がちょっぴり刺激される)ロマンあふれる“殺し屋たちの世界”、そして“モブなのに格好いいキャラクターたち”である。 

キャストもさらにパワーアップした『ジョン・ウィック : チャプター2』では、イタリアン・マフィアの代表サンティーノ役には、映画やテレビで幅広く出演するイタリア人俳優リッカルド・スカマルチョ。サンティーノの聾唖の側近アレス役には、ジェンダーレスな魅力で男も女も虜にするルビー・ローズ。ジョン・ウィックと互角に張り合う殺し屋カシアン役には『スーサイド・スクワッド』にも出演したコモン……。

そんな豪華なメインキャストたちにも心惹かれるが、本作は映画を観た後、“あのシーンのあの人の良さ”を話し合うのも楽しみ方のひとつ。今回はジョン・ウィックら殺し屋たちをサポートする機関“コンチネンタル”の人々を中心に、いい味出してる!もっと気になる!そんなモブキャラたちにディープに迫ってみよう。 

【注意】

この記事には、映画『ジョン・ウィック:チャプター2』の軽微なネタバレが含まれています。

 

殺し屋サポート機関:コンチネンタル 

ジョン・ウィック:チャプター2

(C)2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. (C)Niko Tavernise

何世紀にもわたって世界中の殺し屋たちをサポートし続けている機関、その名も“コンチネンタル”
ニューヨーク、ローマ、ロンドン、東京などの大都市にホテルの体裁で施設を設けており、代表はニューヨーク店オーナーのウィンストン(イアン・マクシェーン)。このコンチネンタルの会員たちは2つのルールさえ守れば、武器の調達や敵の情報入手、“お仕事の掃除”など様々な便利なサービスを受けることができるのだ。
 

殺し屋たちをお出迎え:マネージャー 

お仕事に出かける殺し屋たちを常に冷静に見守る、コンチネンタルロビーにたたずむマネージャーのシャロン
その物腰柔らかな丁寧な姿勢は、とても裏社会で生きているとは思えない。彼もひとたび武器を携えれば、その戦闘能力を発揮するのだろうか……? そんな好奇心をかき立てられるシャロン
を前作に引き続き演じるのは、アメリカ出身の俳優・ミュージシャンのランス・レディックだ。 

ジョン・ウィック:チャプター2

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映画のみならず『CSI:マイアミ』『BOSCH/ボッシュ』などテレビドラマシリーズでも活躍しているランス・レディック。すでに企画が進行している『ジョン・ウィック』3作目では、ぜひ彼から繰り出されるアクションも拝見したいところである。 

渋すぎる案内人:地図屋 

一見小さな本屋の裏には、マホガニーの香り漂う殺し屋たちのための地図屋が。この地図屋では過去から現在までの街の写真や地図が保管されており、殺し屋たちのミッションに最適なルートを提供してくれるのだ。しかもそれらの地図や情報に加え、侵入したい場所への鍵や秘密のアクセス方法なども教えてくれるというから、地図屋というよりはもはや“便利屋さん”の域である。 

そんな地図屋の店主は丸メガネにチェックシャツ、そして柔らかそうなツイードのジャケットに身をつつんだ渋~い男性。演じているのは『ベン・ハー』(2016)などに出演するシモーネ・スピナッゼだ。これからもその渋い面持ちを生かしてファンタジーやアクション映画でお見受けすることがあるかも? 

クマさんみたいな風貌:貸金庫屋 

妻と共に平穏な暮らしを送っていた時は、武器や裏社会で使われているコインなどを家の地下に隠していたジョン。しかし1つの場所に全て置いておいては、何かあった時に丸腰になってしまう! そこで今回、彼がローマに行く際に訪れたのがこの貸金庫屋である。

いくら鉛筆だけでとどめをさせるとはいえ、殺し屋には様々なアイテムが必須。貸金庫屋に預けておけば緊急で“仕事”に向かわなければいけない時、弾スーツや拳銃、金貨を受け取ってスムーズに出国することができる。

一瞬ではあるが「めっちゃ貫禄ない?」「クマさんみたいじゃない?」と思わず声をあげたくなってしまう風貌がのぞいた貸金庫屋を演じたのはエリーという俳優。『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年8月11日公開)にも“地下鉄のラビ(ユダヤ教における指導者)”という役で出演しているそうだ。同作を観賞する時は、地下鉄のシーンであの風貌をよく思い出しながら貸金庫屋を探してみよう。 

本物です:仕立て屋

ジョン・ウィック:チャプター2

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スパイも殺し屋も、格好いいスーツはつきものだ。サイズをはかり、真っ黒でスタイリッシュなスーツに身を包んでいく……この“キアヌ変身シーン”にワクワクさせられた方も多かったはず!

普通の服製造工場の奥に設けられているのは、殺し屋専用の仕立て屋。戦闘服であるスーツはいつどこにおいても動きやすいよう体にフィットしたデザインでなければならないし、どんな現場にも怪しまれず侵入できるよう考えなければならない。しかしこの仕立て屋のスーツは、一見ごく一般的な生地に見えて防弾効果のある特殊生地というから驚きだ! 

ワインレッドの壁に重厚感たっぷりのアンティークな鏡、そして殺し屋たちのスーツがずらり……そんな仕立て屋の店主を演じるのは、ダンディなピカピカスキンヘッドの男性。演じているのはルカ・モスカ。実は彼、前作『ジョン・ウィック』から衣装デザインを手がけているファッションデザイナーなのだ! キアヌのスーツもコモンのスーツもフランコ・ネロのスーツも、みんな彼がセレクトしているのである。 

「芳醇な殺しの香り」:ウェポンソムリエ 

「これは原産地は◯◯、年代は◯◯で」、「お食事にはこちらのワインがマッチします」。レストランで顧客の要望に沿ってワインを選んでくれるのが通常のソムリエ。暗殺者の世界にはワインソムリエならぬ、その名も“ウェポンソムリエ”なる人々が存在する。

「ごつくて正確なものをお願いしたい」、そんなオーダーには“M4/M16(アメリカ軍正式ライフル)のAR-15”を。銃だけではなく最後には切れ味抜群のナイフもリコメンドしてくれるなど、このウェポンソムリエあってこそ殺し屋たちは実力をフル活用できるのだ。 ロシア製アサフトライフル、ドイツ製のハンドガン、イタリア製のショットガン……様々な種類の銃器がショーウィンドウに並べられた心踊る店内で待ち受けるのは、大人の色気漂うソムリエ店主だ。

ジョン・ウィック:チャプター2

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演じているのは、イギリス人俳優のピーター・セラフィノーウィッチュ! ジェイソン・ステイサム、ジュード・ロウ共演のアクション・コメディ『SPY/スパイ』(2015)や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)のほか、2016年公開『SING/シング』ではタロン・エガートンが声優を務めるジョニーの父親役を演じるなど、密かに注目したい名脇役なのだ。そんなピーター・セラフィノーウィッチュは2017年6月24日から公開されている『ジーサンズ はじめての強盗』にも出演しているそうなので、ご覧になる時はぜひ目を凝らして、また違った彼の姿を見つけてみてはいかがだろうか。 

“隠れイケメン”で賞

突然だが、そんな称号を(勝手に)授与したい方がいる。彼が所属するのはコンチネンタルではなく、凄腕の殺し屋キングが一代で築いたニューヨークに拠点を置く独自の組織“バワリー・キング”だ。ここの殺し屋たちは一見ホームレスを装ってニューヨーク中にネットワークを張り巡らしているのである。

まさにそんな“隠れているイケメン”、ジョンをキングのところまで案内する青年アール。ボサッとした髪に汚れた顔、それでもなお格好いい! アールを演じたのはアメリカ人俳優、トビアス・シーガル。2011年のサスペンス映画『マーサ、あるいはマーシー・メイ』や2012年の『メン・イン・ブラック3』などにこっそり出演してきた彼。『ジョン・ウィック』次回作では、アールの出番がぜひ増えることを密かに願いたいところ。 

“存在感は誰にも負けてない”で賞 

『ジョン・ウィック : チャプター2』予告編をみた時、「誰だコイツは」と大勢の方が同じタイミングで思ったはずだ。確実に殺し屋界1の巨漢、インパクトの強さは誰にも負けない、“相撲取り殺し屋”である。出演場面は短いが、「いや、こんな殺し屋もいるんかい!」と私たち観客に強烈な印象を植え付けた。

相撲取り殺し屋を演じたのはヤマという人物のようだ。どうやらヤマは『ズーランダー2』にも相撲取り役で出演しているようだ。しかし相撲取りなのになぜ殺し屋になったのか、殺し屋界には体重制限などはないのか……観終わってみても彼の余韻がじわじわと押し寄せるばかりである。 


いかがだっただろうか、『ジョン・ウィック:チャプター2』の愛すべき、いなくてはならないモブキャラクターたち。
ファッション、インテリア、アクション、銃器、キャラクター……細部
までとことん楽しませてくれるこの映画で、キアヌと共に痛快な時間を送ろう。

映画『ジョン・ウィック:チャプター2』は2017年7月7日より劇場公開中。 

 

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フリーライター(1995生まれ/マグル)

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