【特集】『ジョン・ウィック:チャプター2』仕立て屋、武器ソムリエ!裏社会の気になるサブキャラたちに迫る

そんな地図屋の店主は丸メガネにチェックシャツ、そして柔らかそうなツイードのジャケットに身をつつんだ渋~い男性。演じているのは『ベン・ハー』(2016)などに出演するシモーネ・スピナッゼだ。これからもその渋い面持ちを生かしてファンタジーやアクション映画でお見受けすることがあるかも?
クマさんみたいな風貌:貸金庫屋
妻と共に平穏な暮らしを送っていた時は、武器や裏社会で使われているコインなどを家の地下に隠していたジョン。しかし1つの場所に全て置いておいては、何かあった時に丸腰になってしまう! そこで今回、彼がローマに行く際に訪れたのがこの貸金庫屋である。
いくら鉛筆だけでとどめをさせるとはいえ、殺し屋には様々なアイテムが必須。貸金庫屋に預けておけば緊急で“仕事”に向かわなければいけない時、防弾スーツや拳銃、金貨を受け取ってスムーズに出国することができる。
一瞬ではあるが「めっちゃ貫禄ない?」「クマさんみたいじゃない?」と思わず声をあげたくなってしまう風貌がのぞいた貸金庫屋を演じたのはエリーという俳優。『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年8月11日公開)にも“地下鉄のラビ(ユダヤ教における指導者)”という役で出演しているそうだ。同作を観賞する時は、地下鉄のシーンであの風貌をよく思い出しながら貸金庫屋を探してみよう。
本物です:仕立て屋
普通の服製造工場の奥に設けられているのは、殺し屋専用の仕立て屋。戦闘服であるスーツはいつどこにおいても動きやすいよう体にフィットしたデザインでなければならないし、どんな現場にも怪しまれず侵入できるよう考えなければならない。しかしこの仕立て屋のスーツは、一見ごく一般的な生地に見えて防弾効果のある特殊生地というから驚きだ!
ワインレッドの壁に重厚感たっぷりのアンティークな鏡、そして殺し屋たちのスーツがずらり……そんな仕立て屋の店主を演じるのは、ダンディなピカピカスキンヘッドの男性。演じているのはルカ・モスカ。実は彼、前作『ジョン・ウィック』から衣装デザインを手がけているファッションデザイナーなのだ! キアヌのスーツもコモンのスーツもフランコ・ネロのスーツも、みんな彼がセレクトしているのである。
「芳醇な殺しの香り」:ウェポンソムリエ
「これは原産地は◯◯、年代は◯◯で」、「お食事にはこちらのワインがマッチします」。レストランで顧客の要望に沿ってワインを選んでくれるのが通常のソムリエ。暗殺者の世界にはワインソムリエならぬ、その名も“ウェポンソムリエ”なる人々が存在する。
「ごつくて正確なものをお願いしたい」、そんなオーダーには“M4/M16(アメリカ軍正式ライフル)のAR-15”を。銃だけではなく最後には切れ味抜群のナイフもリコメンドしてくれるなど、このウェポンソムリエあってこそ殺し屋たちは実力をフル活用できるのだ。 ロシア製アサフトライフル、ドイツ製のハンドガン、イタリア製のショットガン……様々な種類の銃器がショーウィンドウに並べられた心踊る店内で待ち受けるのは、大人の色気漂うソムリエ店主だ。