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『ジュラシック・ワールド』第3作、コロナ禍の撮影が生んだ思わぬメリット ─ 監督「これまでにも、これからもない経験に」

Chuck Zlotnick / Universal Pictures and Amblin Entertainment

ジュラシック・パーク』『ジュラシック・ワールド』シリーズの最新作『ジュラシック・ワールド/ドミニオン(原題:Jurassic World: Dominion)』の製作が終盤戦を迎えつつある。本作の撮影は2020年2月下旬に開始されるも新型コロナウイルスの影響で一時中断、同年7月に再開され、その後11月に終了した。

本作はコロナ禍において、大手スタジオ映画として初めて再始動を迎えた映画のひとつ。脚本・監督のコリン・トレボロウは、コロナ禍がもたらした思わぬポジティブな影響を明かしている。想像を絶する苦労があったことは想像に難くないが、米ComicBook.comでは「これまでにない、そしてこれからもないであろう経験だった」と前向きに語ってもいるのだ。

『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』の撮影が「かつてない」ものになったのは、感染対策のための自主隔離を兼ねて、トレボロウや出演者たちが同じホテルで暮らしていたこと。監督いわく「撮影中の4ヶ月、出演者と一緒に暮らして、お互いのことが本当によく分かった」というのだ。

「かつてなかったであろう形で、僕たちは作品を掘り下げ、それぞれのキャラクターに取り組むことができました。あれほど没入することは、別々に暮らし、現場で会うという映画製作では絶対にできない。とてもエモーショナルで、豊かなテーマのある映画です。僕たちみんなが考え抜いた、たくさんのことが詰まっている作品です。また、これまで以上に登場人物を深く理解できたのは、それぞれの役者が長いあいだ演じてきたからで、彼らが役柄をしっかりと自分のものにしていたからでしょう。」

本作には『ジュラシック・ワールド』シリーズからオーウェン役のクリス・プラットとクレア役のブライス・ダラス・ハワードら主要キャストが続投するほか、『ジュラシック・パーク』シリーズからアラン・グラント役のサム・ニール、エリー・サトラー役のローラ・ダーン、そしてイアン・マルコム役のジェフ・ゴールドブラムが復帰する。

The Hollywood Reporterにて、トレボロウ監督は出演者たちについて「彼ら自身がアラン・グラントやエリー・サトラー、クレア・ディアリングのよう。一日の撮影が終わっても、週末になっても変わらないんです」とコメント。そうした特性を活かして、出演者たちの力を借りながら脚本のセリフを練り上げていったことも明かした。

こうした映画づくりの方法を、トレボロウは自身の長編デビュー作『彼女はパートタイムトラベラー』(2012)を引き合いに出しながら語ってもいる。「(同作では)セリフを書いてもらったり、役を深く掘り下げてもらったり、それぞれの真実を見つけてもらったり、役者全員にあらゆる機会を提供しました。絶対に一人では作れなかった、非常に特別な映画です」。予定外のコロナ禍を受け、監督は10年ぶりの方法で大作映画を作り上げようとしている。きっと、今度も非常に特別な映画になっていることだろう。

映画『ジュラシック・ワールド/ドミニオン(原題:Jurassic World: Dominion)』は2022年6月10日に米国公開予定。

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Sources: ComicBook.com, The Hollywood Reporter

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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