『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は「美しい最後」、クリス・プラットが感動を予告【単独インタビュー】

ハリウッドを牽引してきたビッグフランチャイズが一つの大きな区切りを迎える。映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』は、『ジュラシック・ワールド』シリーズ最新作にして『ジュラシック・パーク』から続いてきた物語の集大成。サム・ニール、ジェフ・ゴールドブラム、ローラ・ダーンのオリジナルキャスト3人が揃ってカムバックし、恐竜王国と化した地球が辿る運命が描かれる。
『ジュラシック・ワールド』シリーズの顔を務めてきたオーウェン・グレイディ役のクリス・プラットは、THE RIVERとの単独インタビューで、本作が観客にもたらす感動を予告している。本シリーズに参加して「人生そのものが変わった」と感慨深げに語るプラットは、最後のオーウェン役にどう挑んだのか。また、『ジュラシック・パーク』の伝説的な俳優たちを迎え入れてのフィナーレに何を感じたのか。
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』鑑賞前に、座長のプラットが語る感動の舞台裏エピソードをどうぞ。
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』クリス・プラット単独インタビュー

── コロナ禍を乗り越えてようやく『ジュラシック・ワールド』が世界に帰ってきます。久々の復帰に、どのような思いを抱いていますか?
サイコーの気分です。数年間かけて一生懸命作り上げてきた作品を皆に観てもらうのが待ちきれないです。この映画は、ほんとに目を見張る仕上がりになっていて、皆も感動することになると思います。
── 製作期間を含めると『ジュラシック・ワールド』も誕生して10年になります。あなたにとって、どんな存在でしょう。
信じられないくらい素晴らしい10年でした。この映画・フランチャイズに参加したことで、たくさんの扉が開かれた。僕の人生そのものを変えてくれた。キャリアや家族の生活も変わった。30年前、10代の少年だった僕は、映画館で『ジュラシック・パーク』を観ていました。その時は、将来は俳優になるなんて全く考えてもいなかった。30年経ってみたら俳優になっていて、それが僕のキャリアになりました。今じゃフランチャイズの顔で、それももうすぐ終わりを迎える。ものすごく感慨深いですね。
ファンも同じように感じているはずです。これまでに5作あって、30年の間で(物語は)どんどん拡大していきました。まるで一つの壮大なフィナーレのために、ゆっくりと煮詰められてきたように。フランチャイズに敬意を払い、エモーショナルな瞬間一つひとつにオマージュを捧げるような、とにかくビッグで叙事詩的な映画になってます。すごく大切な存在だから前に進むのは悲しいけど、参加できて本当に光栄に思ってます。
レジェンド3人との対面、「すごく緊張した」
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── 先程触れていましたが、本作は『ジュラシック・パーク』との強いつながりがあります。『スパイダーマン/ノー・ウェイ・ホーム』では、3人のピーター・パーカーが再集結したことが話題となりましたよね。
イエス!
── 『ジュラシック・ワールド』でも方法は違いますが、伝説の3人が集結することになります。彼らの存在は『スパイダーマン』と比較してどれだけ影響があるでしょうか?
『スパイダーマン』を持ち出したのはすごく賢いじゃないですか。『スパイダーマン』はとても上手くいった例ですよね。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』のようなことが『スパイダーマン』でも行われて、映画における「感動」の力がものすごく大きかったと思います。『ジュラシック・パーク』も同じで、世界全体が好きなシリーズですし、誰もが1作目を憶えています。だから『ジュラシック・ワールド』でもそう思ってもらえたらすごく嬉しいです。子どもが僕のところに来て「あ、オーウェンだ!」って駆け寄ってきますけど、それくらい大きな影響力があって、それほど大切に思ってもらってるんだっていうのをすごく感じます。
30年というスパンで、定期的に製作され、これほどファンに愛された映画フランチャイズって本当に貴重です。ファンの皆は映画に懐かしさを感じて、当時の自分たちを反映させる。僕も今は42歳(編注:2022年6月21日で43歳)で、当時は13歳だった。この映画で観るアラン・グラントやエリー・サトラー、イアン・マルコムは僕を子どもだった頃に戻してくれます。だから、観客に懐かしさを呼び戻す強力なツールとして、キャラクターを蘇らせるのはすごく賢いやり方ですし、感情の旅に誘う最高の方法だと思います。予告編で音楽と一緒にアラン・グラントとエリー・サトラーが再会した所を観ただけで息が詰まりそうになりましたよ。大好きで恋しかった旧友が街に戻ってきたかのようで。『スパイダーマン』でもそうだったように、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』でも上手くいくと思います。