MCU初のオリジナルヒーロー誕生、ネイティブ・アメリカンのKahhoriが「ホワット・イフ…?」シーズン2でデビュー

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)初となるオリジナルヒーローが誕生することがわかった。米マーベルが発表した。
これまでMCUでは、基本的に原作コミックに由来するキャラクターが描かれてきた。実写化の際に設定改変がなされるケースはあるものの、MCU独自のヒーローは初。アニメシリーズ「ホワット・イフ…?」シーズン2に登場するという。
初のMCUオリジナルヒーローはKahhoriという名のネイティブ・アメリカンの女性。褐色の肌に、青と白のペイントが施されている。Kahhoriは“KAH-HORTI”と発音するそうで、「森をかき乱す」「周囲の人々にやる気を与える」という意味がある。
Who is Kahhori? Get your first look at the new Super Hero coming to season 2 of Marvel Studios’ @whatifofficial. #WhatIf https://t.co/AaxVjzstbd
— Marvel Entertainment (@Marvel) March 9, 2023
「ホワット・イフ…?」はマルチバースの異世界を舞台に、あり得たかもしれない「もしも」の世界線を描く物語。Kahhoriのエピソードは、「もしもテッセラクトが地球に落ち、アメリカ植民地化以前の宗主国イロコイ連邦に渡っていたら?」という設定。「四次元キューブ」とも呼ばれるテッセラクトといえば、テレポートを可能にする、空間を司るスペース・ストーンを納めたものだ。
このエピソードでテッセラクトは、ネイティブ・アメリカンの地で新たな命と新たな神話を生み、湖を星への入り口へ変え、モホーク族の若きKahhoriが自身の力を見つける旅へと誘うことになるという。
モホーク族は実在する部族だ。脚本を務めるライアン・リトルは、モホーク族やモホーク語の専門家と連携し、歴史的信憑性を保ちながら物語を創造した。エピソードはモホーク語で展開され、現在のニューヨーク北部に位置するアクウェサス地区の歴史を反映したものになるという。
リトルは本エピソードについて、「彼女のデビュー作となるこの冒険で、Kahhoriはその名に恥じないよう、強力な味方たちを仲間に加え、民族を救い、歴史の流れを永遠に変えることになる戦いに挑むのです」と説明した。アニメ「ホワット・イフ…?」で描かれた設定に基づくキャラクターが実写登場したことには『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)で前例がある。明言はされていないが、「デビュー作」ということは今後の実写作品に登場する可能性もあるかもしれない。
なお、Kahhoriは既に米マーベルの公式サイトでも専用のキャラクターページが開設されている。2023年3月29日からは、米ウォルマートにてトイブランドのFunkoによるKahhoriのグッズ(The Funko Vinyl Soda )も限定展開される。
「ホワット・イフ…?」シーズン2は、2023年に米ディズニープラスにてプレミア配信予定。
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