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キアヌ・リーブス、「未来に興味がある」 ─ SF作品にこだわる理由とは

キアヌ・リーブス
Photo by Nathan Congleton https://www.flickr.com/photos/nathancongleton/32517046162/

SF映画史に革命を起こした『マトリックス』(1999)で、その知名度を不動のものとした俳優キアヌ・リーブス。直近では、57年後のカリフォルニアを舞台としたオープンワールドRPG『サイバーパンク2077』での演技にも挑戦している。同作を含め、舞台を“異世界”に据えた作品に出演を重ねるキアヌには、SFやファンタジーといったジャンルに共通する特別な想い入れがあるのだという

『サイバーパンク2077』のプロモーションで英BBCのインタビューに応じたキアヌは、同作にちなんだ質問として「“未来”には、あなたがこういった企画に魅了される何かがあるのでしょうか?」と訊かれると、「そうなんですよ」と返答。「未来には興味がありまして…」と、以下に自身が影響を受けた作品を挙げている。

「ウィリアム・ギブソンの『ニューロマンサー』、フィリップ・K・ディックとか、『銀河ヒッチハイク・ガイド』なんかを読んで育ってきました。『ロード・ウォリアーズ』(プロレス・ユニット)とか、『マッド・マックス』、『ブレードランナー』を観て(育って)きましたし。『猿の惑星』なんかもそうですね。『ロード・オブ・ザ・リング』も読みました。」

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キアヌが列挙した小説・映画作品は、SFあるいはファンタジージャンルにおける傑作と言われるものばかり。まさに『ブレードランナー』(1982)は、フィリップ・K・ディックの『電気羊はアンドロイドの夢を見るか』(1968、ハヤカワSF文庫)が原作だ。さらに、ディック関連で言えば、キアヌはディックの同名小説を原作にしたSFアニメ映画『スキャナー・ダークリー』(2006)で主演を務めてもいる。キアヌのフィルモグラフィーが“未来”への興味を物語っているようだが、果たしてどのような点で、“まだ見ぬ世界”にそそられるのだろう?

「ファンタジーやサイエンス・フィクションへの探求とは…なんでしょうね。こういった物語で浮かび上がる主題って、よく僕たちが住んでいる世界を検証している気がするんです。こういう物語に関わったのは、野心的で支持できる何かが自分の中にあったんです。現実から逃避するものを与えてくれるような。世界の見方や解釈を定義してくれてもいますけどね。」

2018年には、クローン技術を使って家族のレプリカ(複製)する天才科学者を描いた『レプリカズ』で主演を務めるだけでなく、製作を兼任したキアヌ。2020年には、「タイムトラベル」という科学的な題材を用いた『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』にも出演している。更には、約18年ぶりに蘇る『マトリックス4(仮題)』をも控えるなど、キアヌの“異世界”への探求は今後も見られそうだ。

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Source: BBC

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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