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『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ローズ役女優、SNS復帰は「わからない」 ― インスタ投稿削除から3ヶ月

ケリー・マリー・トラン ライアン・ジョンソン
Disney/Image Group LA https://www.flickr.com/photos/disneyabc/35559685240/

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)でローズ・ティコ役を演じたケリー・マリー・トランが、自身とSNSの関係について新たに語った

2018年6月上旬、過激な『スター・ウォーズ』ファンからバッシングや性別・人種に関する差別投稿が絶えず寄せられることを受けて、ケリーはInstagramの全投稿を削除。事実上のページ閉鎖を行っている。その後、8月下旬には米New York Timesにエッセイを寄稿し、アメリカでアジア系の女性として生き、ハリウッドでアジア系女優として活動してきた経緯や苦悩、そして「この世界で努力を続けていく」との意思を明かしていた

出演ドラマ「Sorry for Your Loss(原題)」のプロモーションで米The Hollywood Reporterの取材に応じたケリーは、New York Timesに寄せたエッセイについて尋ねられると「自分の中から出てきたものを、正直に、そのまま書きたいと思ったんです」と答えている。そして今後、SNSとの付き合い方については「わからない」と話したのだった。

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(SNSに)戻るかどうかはわかりません。どういうものでもそうなんですが、すごく良い面と、すごく悪い面があると思いますから。」

投稿をすべて削除する以前、ケリーはInstagramにプライベートの写真などを数多く掲載し、ポジティブなメッセージをつねに発信することで、ファンからの厚い支持を受けていた。2018年9月現在もケリーのInstagramアカウントは残されているが、再び彼女が投稿を再開するのがいつになるかは誰にもわからないのである。

ケリー・マリー・トラン
ライアン・ジョンソン監督(左)、ケリー・マリー・トラン(右) Disney/Image Group LA https://www.flickr.com/photos/disneyabc/35559685240/

『最後のジェダイ』の公開後、ケリーが激しいバッシングを受けていたことについて、同じく激しい批判と攻撃にさらされたライアン・ジョンソン監督のほか、ルーク役のマーク・ハミル、フィン役のジョン・ボイエガらはケリーを支持する姿勢を表明してきた。
『エピソード2/クローンの攻撃』(2002)、『エピソード3/シスの復讐』(2005)でアナキン・スカイウォーカー役を演じたヘイデン・クリステンセンも、ケリーへのアドバイスを求められると「あまり真剣に受け止め過ぎない方が良いですよ。悲しいことですけれど、ノイズになるような連中もいる。でも、大部分の人たちはそんなことありませんから」と話したのだった。

ファンによる激しいバッシングは、プリクエル3部作公開時、ジャー・ジャー・ビンクス役のアーメッド・ベストが自殺を考えていたことを明かしたこととあいまって、単純に“映画の出来がどうだったか”、“映画をファンがどう受け止めたのか”という、ただそれだけでは測れない社会問題となっている。『スター・ウォーズ』ファンのツイートを大量に収集・解析する研究が行われたことは、まさにそのひとつの証左といえるだろう。

なおケリー・マリー・トランは、『最後のジェダイ』に続いてローズ・ティコ役で映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』にも出演。同作は2019年12月20日に米国公開される。

Source: THR
Eyecatch Image: Disney/Image Group LA

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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