マーティン・スコセッシ、新作は2020年3月撮影予定 ─ レオナルド・ディカプリオ&ロバート・デ・ニーロ共演

Netflixオリジナル映画『アイリッシュマン』(2019)が世界待望の配信を迎えた巨匠マーティン・スコセッシ監督が、早くも次なる新作映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン(原題:Killers of the Flower Moon)』の準備を進めている。
原作となるデイヴィッド・グラン著『花殺し月の殺人──インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』(早川書房刊)は、1920年代のアメリカ南部、オクラホマ州で起こった先住民族オセージを狙った殺人事件をひも解く犯罪ノンフィクション。次々とオセージ族の人々が死亡していく背景には、その地で石油が見つかったことと関係していて……。石油マネーと政治、人種差別が事件の真相解明を阻む“アメリカ史の闇”に迫った一冊として、本国で絶賛されたベストセラーだ。
『ウルフ・オブ・ストリート』(2013)『沈黙 -サイレンス-』(2016)そして『アイリッシュマン』と、近年のスコセッシ作品で撮影監督を務めるロドリゴ・プリエトは、本作『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』にも続投。2019年11月中旬に行われたという米Colliderの取材にて、2020年3月の撮影開始を目指して準備が進められていること、オクラホマ州バーストルビルでカメラテストとリサーチが行われていることを明らかにした。
「今は撮影について様々な形でリサーチをしているところです。だから(スコセッシとは)また実際に会わないといけないし、そこで僕は画を見せたり、アイデアを提案することになるでしょう。おそらく彼にも考えがあると思います。映画のトーンはまだ決まっていません。」
『花殺し月の殺人』の映画化企画が始動したのは2017年4月で、その後、2018年10月に本格化。出演者にはスコセッシと深い信頼関係で結ばれているレオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロが起用されている(正式発表はなされていない)。脚本は『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)や『ミュンヘン』(2005)のエリック・ロスが執筆した。
Sources: Collider, Deadline(1, 2)