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『キング・アーサー』ヴォーティガンが本当に”ドS暴君”だったか検証してみた

© 2017 WARNER BROS. ENT. INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED AND RATPAC-DUNE ENT. LLC

2017年6月17についに公開された、ガイ・リッチー監督作品キング・アーサー。スラム街で育った青年アーサーが聖剣エクスカリバーを手に、仲間とともに暴君ヴォーティガンに立ち向かう!そんな下克上エンターテインメントである同作でガイ・リッチー流の新しいアーサー王物語が誕生した。 

主演のチャーリー・ハナムをはじめ、エリック・バナやエイダン・ギレン、そしてまさかのデヴィッド・ベッカムも出演という豪華なキャストが揃った『キング・アーサー』。そんな中でも特に注目を集め、また「今回はどんな役柄なんだろう?」と期待が寄せられているのはこの人なのではないだろうか。アーサーの宿敵、ヴォーティガンを演じるジュード・ロウだ。 

男女問わずファン多し!ジュード・ロウ

ジュード・ロウは、その端正な顔立ちと演技力で、世界中の女性たちはもちろん男性をも虜にしている人気俳優だ。近年では「ジュード・ロウ」と検索すると「映画」や「A.I」などというキーワードの前に「髪」という言葉が浮かんできてしまうなどその薄毛っぷりが気になるところではあるが、その美貌とオーラはもちろん衰え知らず。1997年『ガタカ』に1999年『リプリー』、2004年『アルフィー』など代表作品を挙げたらキリがない。それに2018年に公開が予定されている『ファンタスティック・ビースト』の続編では若きダンブルドアを演じることも決定しており、これからもますます、彼の活躍に注目だ。

またガイ・リッチー監督による『シャーロック・ホームズ』ではワトソン役を演じるなど、2人のタッグを見るのはこの『キング・アーサー』で3作目だ。ガイ・リッチーはジュード・ロウのことを「一緒に仕事をするのがすごく楽しいよ。ジュードはいつも作品をモノにしてくれるんだ」と語るなど、その信頼関係は絶大のようである。 

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さて、そんなジュード・ロウが『キング・アーサー』で演じるのはアーサーの叔父でありながら彼の宿敵である、“暴君”ヴォーティガン。「ドSなジュード・ロウを見られる」との噂を聞いていたジュード・ロウファンの筆者は、ストーリーはもちろんのこと彼がどんな表情を見せているのかとても楽しみにしていた。今回はそんな「『キング・アーサー』のジュード・ロウはドSか否か」について、映画のごとくコミカルに検証していきたいと思っている。 

【注意】

この記事には、『キング・アーサー』に関する微ネタバレ内容が含まれています。

「キング・アーサー」悪役・ヴォーティガン

物語冒頭。まだアーサーが赤ん坊だった時代、アーサーの父親であるユーサーが聖剣エクスカリバーを手に国を治めていた。その横でちょっぴり不満げな顔を浮かべているジュード・ロウ演じるヴォーティガン。何とこの時、まだ彼の前頭部には髪の毛がある…!彼の頭部事情はさておき、このヴォーティガンはエクスカリバーを操り国を治める兄のユーサーに嫉妬しているのだ。何だか『マイティ・ソー』のロキを思い出してしまう(衣装も同じように真っ黒だし)。そしてついに謀反を起こすヴォーティガン!ここで敵の兵士を血祭りにあげるドSっぷりを発揮しだすかと思いきや… 。

あれ?そんなに暴君じゃない? 

“ヴォーティガン ドS説”真偽の程は

そうなのだ。実はヴォーティガン、想像しているほどのドSっぷりは無いのだ。「たくさんの民から崇められたい」「注目を浴びたい」「名を残すような伝説の人になりたい」といった、ちょっとメンヘラ気味のかまってちゃんなのである。その姿はバットマン リターンズ』のヴィランであるペンギンを彷彿とさせる。ペンギンの周りをたくさんペンギン(鳥)たちが取り囲んでいたように、ヴォーティガンの騎士たちもペンギンのごとく皆同じように黒い鎧に身を包んでいるのだ。 

© 2017 WARNER BROS. ENT. INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED AND RATPAC-DUNE ENT. LLC
© 2017 WARNER BROS. ENT. INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED AND RATPAC-DUNE ENT. LLC

後半になるにつれてヴォーティガンのお疲れっぷりは止まらない。大きな椅子に沈みこむように座ったり、いきなり「飯を持ってきてくれ」と言い出すところや奇妙なお菓子のようなものをひたすらむさぼっている姿はおもわず「大丈夫?」と声をかけたくなるほど。せっかく自分が王の座を手に入れたのに、「真の王がいる」との噂が飛び交うわアーサーは現れるわ、そりゃストレスがたまるのも当たり前!

最初の方は毛皮を身につけたりとおしゃれに着飾っていたのに、後半になるにつれて“残業終わりのサラリーマン”よろしくワイシャツ1枚で登場するところもポイントの1つ。そしてクマは増える代わりに髪の毛はやっぱり少なくなる一方…「力を手に入れるためには、何かを犠牲にしなければいけない」そんな台詞、おもわず前頭部を見ちゃうに決まってるよ! 

ジュード・ロウ7変化を楽しもう

さて、そんなどこか憎めないヴォーティガン。ジュード・ロウが楽しそうに演じている姿が、スクリーンから伝わってくる。自らの力のために犠牲を払う時のぐっしゃぐしゃに号泣する顔、自分の前にひれ伏す民衆を見下ろしてのドヤ顔、アーサーの出現に慄く顔、悶々とする顔、凹みまくっている顔、血まみれの顔…甘いマスクを惜しげもなく7変化させるジュード・ロウがとにかく活き活きとしているのだ。権力に固執する暴君でありながらちょっと弱い素顔も持っている、ヴォーティガンが“愛すべき悪役”となったのはジュード・ロウだからこそだろう。 

暴君?ドS?もしかしてかまってちゃん?海外でも賛否両論ある『キング・アーサー』だが、ぜひジュード・ロウ演じるヴォーティガンを楽しみに劇場に足を運んでみてはいかがだろうか。自身の魅力を最大限に発揮し、物語をより盛り上げているジュード・ロウ。そして肉体美も演技力も抜群のキャストたち!きっと観終わったあとは「あのシーンのジュード、楽しそうだった」「食べてたおやつ何だったんだろうね」などなど、『キング・アーサー』話に花が咲くはずである。 

© 2017 WARNER BROS. ENT. INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED AND RATPAC-DUNE ENT. LLC

Writer

Moeka Kotaki
Moeka Kotaki

フリーライター(1995生まれ/マグル)

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