ホラーの帝王スティーブン・キングが『DUNE/デューン』を鑑賞、その感想は?

ホラー小説界の帝王スティーヴン・キングが、2021年のSF超大作『DUNE/デューン 砂の惑星』を鑑賞したようだ。Twitterでは、その感想を綴っている。
キングによれば、『DUNE/デューン』を鑑賞したのは、現地時間2021年10月24日の午後。日曜日の昼下がりだ。本国アメリカで『DUNE/デューン』を鑑賞するには、劇場とHBO Max配信の2つの選択肢がある。キングがどちらの方法で鑑賞したかは定かでないが、以下のような感想を寄せている。
I watched it with my wife this afternoon. Really long but really good. Hard to believe we can do all these amazing special effects and still not achieve world peace. https://t.co/langJ7mkai
— Stephen King (@StephenKing) October 25, 2021
「今日の午後、妻と鑑賞しました。すごく長かったけれど、すごく良かった。こんなに素晴らしい視覚効果が出来るなんて信じがたいです。それでも世界平和は達成されていない。」
キングは2時間35分という長尺を指摘してはいるものの、その映像技術には度肝を抜かれたようだ。映像については、『TENET テネット』(2020)などのクリストファー・ノーラン監督も「実写映像とコンピューターによる視覚効果を、かつてないほどにまでシームレスに融合させた作品」と絶賛していた。
その一方で、キングは「世界平和は達成されていない」という言葉を通して、作品の課題を指摘してもいる。これは、混迷の時代にある実世界の状況を踏まえての発言と思われる。もしかするとキングは、宇宙全体を巻き込んだ陰謀を描く『DUNE/デューン』に同時代性のより色濃い反映を期待していたのかもしれない。
もっとも、第1作は壮大な物語のイントロダクションに過ぎず、本当の戦いが訪れるのはこれから。2021年10月26日に正式に発表された第2作で描かれることになるだろう。