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『キング・オブ・エジプト』出演者に未来のスター集結!ブラックパンサー、パイレーツ・オブ・カリビアン、ゲーム・オブ・スローンズ!

Photo by Gage Skidmore [Left]https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35852212800/ [Right]https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/14771529841/ Remixed by THE RIVER

2016年公開、古代エジプトを舞台とした映画『キング・オブ・エジプト』には、2018年現在、今をときめくスター俳優たちが数多く顔を揃えている。当時から第一線で活躍していたスターはもちろんのこと、この映画の公開後、さらなる人気を獲得した新鋭たちに注目したい作品なのだ。

「今をときめくスター俳優」ということは、おそらく彼らは今後のハリウッドを、そして世界の映画を牽引していくに違いない。そんな現在の、そして未来のスター俳優が本作『キング・オブ・エジプト』で務めた役割や、最新の活動に注目していくことにしよう。

ブラックパンサー、パイレーツ・オブ・カリビアン、ゲーム・オブ・スローンズ!

ホルス(ニコライ・コスター=ワルドー)

まずは順当に、主人公ホルスから注目していかねばならないだろう。生命の神、オシリス王の息子であるホルスは、エジプト神話において「天空と太陽の隼の神」とされる。本作では王座と目を奪われて、エジプトの王になるための「神の眼」をめぐる冒険に出るという設定だ。

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演じるニコライ・コスター=ワルドーは、全世界で絶大なる支持を誇るドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011-)で、ラニスター家の残虐な息子ジェイミーを演じて人気を集めた。すさまじい能力を持ちながら血も涙もない男が、出会いや旅を経て様々な感情に目覚めていく過程を丁寧に体現して、単なるアクション俳優ならざる表現力を証明したのである。
近年は、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)を手がけたアンディ・ムスキエティ監督のデビュー作『MAMA』(2013)や、トム・クルーズ主演『オブリビオン』(2013)、Netflixオリジナル映画『スモール・クライム』(2017)など話題作への出演も多数。

『ゲーム・オブ・スローンズ』より Game of Thrones © 2017 Home Box Office, Inc. All rights reserved.HBO® and related service marks are the property of Home Box Office, Inc. Distributed by Warner Bros. Entertainment Inc.

ベック(ブレントン・スウェイツ)

主人公ホルスとタッグを組んで「神の眼」を探す盗賊の青年、ベックを演じるのはブレントン・スウェイツ
『X-MEN』シリーズのウルヴァリン役で知られるヒュー・ジャックマン、『マイティ・ソー』シリーズのクリス・ヘムズワースらと同じくオーストラリアの出身で、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(2017)のヘンリー・ターナー役に抜擢された注目の新鋭だ。同シリーズでバルボッサ役を演じているジェフリー・ラッシュとは、実は『キング・オブ・エジプト』で共演済みだったというわけである。

あえて注目したいのは『パイレーツ・オブ・カリビアン』以外のフィルモグラフィーで、2013年『オキュラス/怨霊鏡』では、のちに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでネビュラ役を務めるカレン・ギランと共演。2014年『ギヴァー 記憶を注ぐ者』ではジェフ・ブリッジスやメリル・ストリープらベテラン俳優の中に投入され、同年『ガンズ&ゴールド』ではユアン・マクレガーのほか、『エクス・マキナ』(2015)『リリーのすべて』(2015)『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(3月21日公開)の注目女優アリシア・ヴィキャンデルと共演している。
ちなみにブレントンの最新作は、DCコミックス原作のドラマシリーズ『タイタンズ(原題:Titans)』で、バットマンの相棒ロビンことディック・グレイソンを演じる

トト(チャドウィック・ボーズマン)

知恵の神トトを演じるのは、マーベル・シネマティック・ユニバースのティ・チャラ/ブラックパンサー役で一躍トップスターとなりつつあるチャドウィック・ボーズマンだ。本作『キング・オブ・エジプト』は、米国では『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でのブラックパンサー初登場を直前に控えた作品で、いわばチャドウィックの“大作映画デビュー”となる。

ただし、チャドウィックはこの以前にも『42 ~世界を変えた男~』(2013)や『ジェームス・ブラウン~最高の魂を持つ男~』(2014)、『ドラフト・デイ』(2014)など硬派な作品群でその実力を明らかにしていた俳優だ。エンターテインメント路線に振り切っても衰えない存在感は、きっと本作でもしっかり味わうことができるだろう。
主演映画『ブラックパンサー』(2018)は米国で歴史的な大ヒットを記録、つづいて『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(4月27日公開)の再登場にも期待がかかるところだ。

ブラックパンサー
Black Panther (2018) Directed by Ryan Coogler ©Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータイメージ

ハトホル(エロディ・ユン)

エジプト神話における「愛と美と豊穣と幸運の女神」ハトホル役を演じるのは、カンボジア人とフランス人のハーフであるエロディ・ユン。アクション女優として活躍する女優だが、本作ではそのまごうことなき美しさもきちんと堪能することができるはずだ。

エロディのハリウッドデビュー作は、デヴィッド・フィンチャー監督作品『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)。THE RIVER的には、マーベル/Netflixドラマ『Marvel デアデビル』シーズン2(2016)、『Marvel ザ・ディフェンダーズ』(2017)のエレクトラ役を演じた人物としてご紹介しておきたい。そのほか、映画『ヒットマンズ・ボディガード』(2017)には、ライアン・レイノルズ演じる主人公の元恋人という役柄で登場。今後、さらに幅広い役柄が観られることを楽しみにしたい。

ちなみに、“未来のスター”という本稿のポイントから離れるため丁寧にご紹介することは避けるものの、やはり本作で見逃せないのは、「保護と恵み、破壊の神」セトを演じるジェラルド・バトラーだろう。『300』シリーズや『エンド・オブ・ホワイトハウス』(2013)、『エンド・オブ・キングダム』(2016)などのほか、2018年には最新作『ジオストーム』が公開されたばかり。もはや他の追随を許さない独自のアクション俳優路線、これからもずっと観ていたい……!

映画『キング・オブ・エジプト』のブルーレイ&DVDは現在発売中

Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore
[Left]https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35852212800/
[Right]https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/14771529841/
Remixed by THE RIVER

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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