『猿の惑星/キングダム』初動成績は『猿の惑星:創世記』と同程度の見込み ─ 25歳前後の男性から大きな関心、シリーズ完全新作ヒットなるか

『猿の惑星』シリーズ最新作『猿の惑星/キングダム』の北米オープニング興収予測が明らかになった。2011年公開の映画『猿の惑星:創世記』と同程度の滑り出しとなるようだ。
米Deadlineによれば、映画公開6週間前となる4月上旬の時点では、5,400万ドルから6,100万ドルとの予測が出されていたが、3週間前となった現時点でも依然として5,400万ドルを稼ぎだす見込みだという。2024年公開作では、『デューン 砂の惑星 PART2』(8,150万ドル)、『ゴジラxコング 新たなる帝国』(8,000万ドル)、『カンフー・パンダ4(原題)』(5,800万ドル)に次ぐ数字となる。
『猿の惑星』シリーズとの比較では、歴代シリーズ最高のオープニング成績7,260万ドルを保持する『猿の惑星: 新世紀』(2014)や、6,850万ドルの『PLANET OF THE APES/猿の惑星』(2001)には及ばないものの、5,480万ドルを記録した『猿の惑星:創世記』と同等となる見込み。4月上旬にラスベガスで開催されたCinema Conでは13分にわたる本編映像が披露されていたが、公開までの話題作りが重要となってきそうだ。なお現地で行われた本作への認知調査では、25歳前後の男性からの認知度が最も高いという結果が出されている。
『猿の惑星/キングダム』の舞台は、今から300年後の世界。高い知能と言語を得た猿の暴君、プロキシマス・シーザーが絶対的な支配を目論み、巨大な帝国“キングダム”を築こうとしていた。一方で人類はウィルスにより退化し、知能や言語だけでなく、文化、技術、社会性までも失い、まるで野生動物のような存在となっていた。完全新作となる本作では、猿と人間の共存をかけ、“猿&人間”対“猿”の新たなる衝突が描かれる。
監督は、『メイズ・ランナー』シリーズを手がけ、今後には日本発の人気ゲーム『ゼルダの伝説』ハリウッド実写映画版に抜擢されているウェス・ボール。脚本は、前3作のリック・ジャッファ&アマンダ・シルヴァー、『ブラック・ダリア』(2006)のジョシュ・フリードマン、『プレデター:ザ・プレイ』(2022)のパトリック・アイソンが手がけた。
主人公ノア役を演じるのは、『To Leslie トゥ・レスリー』(2022)の熱演が話題となったオーウェン・ティーグ。ノヴァ役を演じる「ウィッチャー」(2019‐)のフレイヤ・アーランのほか、『ザ・ビースト』(2019)のケヴィン・デュランド、『ルーム』(2015)のウィリアム・H・メイシー、「宇宙探査艦オーヴィル」(2017‐2022)のピーター・メイコンらがキャストに名を連ねる。
『猿の惑星/キングダム』は2024年5月10日に日米同時公開。
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