『キングスマン』次回作にマーリンをどうにかして再登場させる方法を考える ─ 実は撮影されていた「別エンディング」

この記事には、『キングスマン:ゴールデン・サークル』(2017)のネタバレが含まれています。
マーリン、やはり生きていた?『キングスマン:ゴールデン・サークル』幻の別エンディング
『キングスマン:ゴールデン・サークル』米公開直後にマーリン役のマーク・ストロングが米Den of Geekに明らかにしていたところによると、ある時マシューから「この映画でマーリンが死ぬことになるんだけど、どう思う?」と電話がかかってきたという。マークは「あまり良い気はしないけれど、映画のために必要なら」と答えたそうだ。
その後、ヴォーン監督はマーリンについて「爆破されるが、生き延びる」ことにすると考えをあらため、マーリンが生き延びるエンディングを撮影した。
その幻のバージョンで、マーリンは一体どうやって爆死を免れていたのか?カギとなるのが、映画の中盤で、ポピー・アダムス(ジュリアン・ムーア)の麻薬を摂取したテキーラ(チャニング・テイタム)が、青く血走ってダンスを踊り、バタリと倒れるシーン。この時テキーラは青いスーツを着ていたが、実はこれはステイツマン製の防弾スーツなのだそう。
この青いスーツ、クライマックス目前でハリー、エグジー、マーリンが専用機に乗って敵地に向かうシーンで、大量の武器を秘蔵していたビリヤード台の中に同じものが格納されている。ストロングによれば、マーリンはあらかじめこれを着込んでいたので、爆破に巻き込まれながらも一命を取り留めていたというのだ。
さらにストロングが認めているところによると、爆発シーンの後、ハリーとエグジーがポピーのダイナーで泣いているところに、脚を失ったマーリンが犬用のフラップから這って入ってきて、「何を泣いているんだ、手を貸してくれ!」と言うシーンを撮影したのだという。その後、映画終盤にはエグジーの結婚式のシーンがあるが、マーリンも義足と共に参列したのだといい、撮影も行われている。実際にストロングが合成用の緑のズボンを履いて撮影現場に加わっている様子の写真も残っており、『キングスマン』原作コミックのマーク・ミラーも、事実だと認めている。
しかしストロングによれば、この展開はテスト試写で評判が悪かったのだそう。マーリンと感動的に別れたと思いきや、その5分後にまた再登場したことで、観客からはウンザリされてしまったということだ。
そういうわけで、マーリン生存ルートは最終的に排除された。しかしヴォーン監督が「マーリンが青い防弾スーツを着用していた」という設定を考えていたのは事実のようだし、爆発後のマーリンが地を這うショットも撮影していたわけである。つまり、この設定や映像を活用すれば、実は生き延びていたマーリンが次回作に登場するのは可能というわけだ。
確かに『ゴールデン・サークル』であっという間に再登場させていれば興醒めになったかもしれないが、それから既に6年ほどが経過している。もう我々は十分、マーリンのために喪に服した。お願いマシュー・ヴォーン、マーリンを再登場させて!
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Source:The Upcoming,Den of Geek