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ライアン・ジョンソン、『ナイブズ・アウト』アカデミー賞候補入りに「驚いた」 ─ 『スター・ウォーズ』新作はアイデアの検討中

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
Motion Picture Artwork © 2019 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

2020年1月13日、第92回アカデミー賞のノミネートが発表され、『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』の脚本・監督を務めたライアン・ジョンソンが脚本賞にノミネートされた。『LOOPER/ルーパー』(2012)や『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)を手がけてきたジョンソン監督にとって、アカデミー賞へのノミネートは今回が初めてとなる。

全米で大ヒット&大絶賛という好調ぶりを見せている『ナイブズ・アウト』は、すでにジョンソン監督が続編の準備に取りかかっているとのこと。米The Entertainment Weeklyの取材にて、監督はダニエル・クレイグ演じるブノワ・ブランの再登場を「楽しみ」だと語り、「やらなきゃいけないことがたくさんありますよ。まずは良くできた脚本を書かないと」と笑っている。

「早まったことはしたくないですが、(続編は)やりたい。とにかくダニエルとの仕事はすごく楽しかったですし、(続編を作るのは)アガサ・クリスティーがポワロやミス・マープルでやったことと同じですからね。探偵ブノワ・ブランで、まったく新しいことをやる。ある意味では可能性が無限大なので、そこがすごく面白いんですよ。」

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アカデミー賞へのノミネートについて、ジョンソン監督は米Varietyにて「驚いています。観客が面白がってくれる、楽しい映画を作ろうとしただけなので、こういう話になるとは想像していませんでした」と語る。その一方、Entertainment Weeklyでは、作品への反応には「自分が想像するかぎり一番満足しています」とも述べていた。「ミステリーを作ることは、いつでもちょっとした綱渡りですから」。

2020年1月現在、『ナイブズ・アウト』続編に米ライオンズゲートはゴーサインを出していない。しかしジョンソン監督は、なるべく早期の製作開始を望んでおり、2021年中にも撮影を始めたいという構えだ。

なおジョンソン監督は、『最後のジェダイ』に続いて手がける『スター・ウォーズ』新3部作も同時に構想中。監督は「アイデアをいくつか考えている」いい、ルーカスフィルムとは「ずっとコミュニケーションを取っています」述べている。企画は現在も進行しているようだが、ルーカスフィルムは次回作について検討している最中であり、「だから発表を待たなければいけませんね」とも語られている。ジョンソン自身、次なる『スター・ウォーズ』への参加時期を正確には把握していないのかもしれない。

「(『ナイブズ・アウト』の)新作をやるという話をしましたが、僕は同時に自分の作品についても考えていますし、さらに別のアイデアもあります。だから、いくつものアイデアにかかっているところなんですよ。」

映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』は、 2020年1月31日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。

Sources: Entertainment Weekly, Deadline, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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