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【研究】『コング:スカル・アイランド』謎のポスター考察 – ヒントは『ゴジラ』か、それとも神話か

先日のニューヨーク・コミコンで配布された、映画『コング:スカル・アイランド(原題)』のポスターには謎が多すぎる

THE RIVERでも取り上げたように、一見普通のポスターながらブラックライトをかざすとメッセージが浮かび上がる仕掛けが施されており、そこにはメモや骨の図像が確認できた。

konguv
http://www.comingsoon.net/movies/news/775399-kong-skull-island-monster#/

またポスターが解禁されるのとほぼ同時に、劇中に登場する秘密組織モナークのウェブサイトが公開された。しかし、サイトではスカル・アイランドのジオスキャンを見ることができるものの、やはり謎だらけで詳細はつかめない。

しかし諦める前に、もう少しだけ『コング:スカル・アイランド』の謎に迫ってみることにしよう。ヒントはすでにたくさん与えられている。詳細は以下記事にて。

ポスターとサイトに共通する情報

ポスターに記されたメモとモナークのウェブサイトは、ともに情報がモナークの資料であることを示している。そこで、ふたつの資料に共通する情報をまずは洗い出してみよう。まずはポスターの左上に隠されているテキストから。

http://www.comingsoon.net/movies/news/775399-kong-skull-island-monster#/
http://www.comingsoon.net/movies/news/775399-kong-skull-island-monster#/

次にモナークのウェブサイトを確認してみよう。

http://www.discoverskullisland.com/
http://www.discoverskullisland.com/

『コング:スカル・アイランド』のストーリーは1970年代が舞台だ。ポスターには「報告日:1973年4月7日」という記述がみられる。プロジェクト・コードネームは“スカル”とされているが、このコードネームはモナークのサイトには確認できない。しかしどちらの資料にも、監督者(Supervising Officer)としてウィリアム・ランダという名前がある。

このウィリアム・ランダという人物は、『コング:スカル・アイランド』でジョン・グッドマンが演じている探検隊のリーダーだ。メモを残したのがランダ本人かどうかはわからないが、その内容は1973年に島を訪れた時のものであり、劇中で起こる出来事のヒントになっているとみて間違いなさそうだ。

ウィリアム・ランダ(ジョン・グッドマン) http://www.scified.com/news/did-john-goodman-just-confirm-his-character-works-for-monarch-in-kong-skull-island
ウィリアム・ランダ(ジョン・グッドマン)

http://www.scified.com/news/did-john-goodman-just-confirm-his-character-works-for-monarch-in-kong-skull-island

では、現代に存在するモナークのウェブサイトは何を調べるために作られているのだろうか? 1970年代に「コング」騒動が解決せず、今も研究が続けられているのか、それともまったく別の研究なのか。気になるのは監督者の名前がランダのままになっていることだ。ポスターの資料からは40年以上が経過しているにもかかわらず……。

なおモナークのウェブサイトには「ジオスキャン進行中。のちほど確認してください」という記述もある。映画の公開が近づくにつれ、新たな情報が明らかになっていくことだろう。

最大の謎、4行のメッセージ

さて、ポスターの地図部分には複数のメモが確認できるが、ひとつひとつは単語レベルで、その真意を推測するには情報が少なすぎる。それに対して、はっきり内容が理解できる文章となっているのは、ポスター下部の4行のメッセージだ。

しかし、このメッセージこそがポスターに隠された最大の謎といってもよい。拡大して読んでみよう。

http://www.comingsoon.net/movies/news/775399-kong-skull-island-monster#/
http://www.comingsoon.net/movies/news/775399-kong-skull-island-monster#/

彼の口は炎、彼の咆哮は洪水、彼の息は死だ。
エンリルは彼を杉の森の番人にした。
足を踏み入れようとする者から勇気を奪うために。
でも、いったい誰が入ろうっていうんだ?

ゴジラか、はたまた神話か

すでにこのメッセージについて報じた一部メディアは、1行目の文章がゴジラを示していると主張している。そうなるのも頷けるのは、『コング:スカル・アイランド』がギャレス・エドワーズ版『GODZILLA ゴジラ』と世界観を共有する作品だからだ。しかもゴジラとコングは、2020年公開の『ゴジラ vs コング』で直接対決する予定。それを踏まえてゴジラの存在が示唆されている、という予想ではないだろうか。

しかし冷静に考えてほしい。ゴジラが吠えても口から大量の水は出ない

そこで注目したいのは、むしろ2行目の「エンリル」という言葉だ。エンリルとは古代メソポタミア神話に登場する神で、『ギルガメシュ叙事詩』には、エンリルとともにフンババという怪物の存在も記されている。エンリルはフンババを、聖地「レバノン杉の森」の番人に命じているのだ。フンババは「恐怖」というあだ名の持ち主で、その恐ろしさはこう説明されている。

フンババの咆哮は洪水、彼の口は死、彼の息は炎だ!

つまり「4行のメッセージ」は、ゴジラではなく、このフンババという怪物をモチーフに書かれたものだろう。しかし「フンババ」という名前は出されておらず、また『ギルガメシュ叙事詩』で「口は死、息は炎」とあるところが、メッセージでは「口は、息は」と入れ替えられている。この違いに意図はあるのだろうか?

「第三の怪獣」登場説

『コング:スカル・アイランド』の予告編には、探検隊やコング以外に、島の住民たちも登場している。ポスターのメッセージがコングを指しているのだとすれば、フンババが聖地を守る怪獣である以上、おそらくコングも島の何かを守っているはずだ。

では、コングはいったい何を守っているのだろうか? そのヒントになりそうなのが、ポスターに映っている、明らかにコングでもゴジラでもないヤツの骨だ。

http://www.comingsoon.net/movies/news/775399-kong-skull-island-monster#/
http://www.comingsoon.net/movies/news/775399-kong-skull-island-monster#/

もっとも、『シン・ゴジラ』でゴジラの第二形態がとんでもない姿だったことを考えると、この骨がゴジラに関係している可能性もあるだろう。しかし、この骨はスカル・アイランドにも匹敵するスケールで、いくらなんでも巨大すぎる。が、そもそもポスターをボンヤリ見つめていると、なんだかスカル・アイランドそのものが何かの頭部のように見えはしないだろうか。まさか「スカル・アイランド」って……。

いずれにせよ、コングでもゴジラでもない、何らかの巨大な生物が島の秘密に関わっていることは間違いなさそうだ。そして、コングの存在はその秘密に直接つながっているはずである。ここから先は、きっと映画を観てのお楽しみだろう。

映画『コング:スカル・アイランド』は2017年3月25日に日本公開予定

sources: http://www.comingsoon.net/movies/news/775399-kong-skull-island-monster#/
http://screencrush.com/kong-skull-island-poster-blacklight/ https://en.wikipedia.org/wiki/Humbaba
http://chahoo.jp/humbaba/ https://en.wikipedia.org/wiki/Cedar_Forest

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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