スコセッシ&ディカプリオ最新タッグ作は「歴史に名を残す」作品に ─ 「ある意味誰も観たことない」と脚本家が予告

数々の名作を生みだしてきた巨匠マーティン・スコセッシ監督が、新境地を切り拓くかもしれない。レオナルド・ディカプリオと6度目のタッグを組む最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン(原題:Killers of the Flower Moon)』が「ある意味誰も観たことの無い」作品になると、脚本を務めるエリック・ロスが予告しているのだ。
本作は、作家デイヴィッド・グランの犯罪ノンフィクション『花殺し月の殺人──インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』(早川書房刊)を原作に、アメリカ南部・オクラホマ州で1920年代に起こった先住民族オセージの殺人事件を紐解く物語。製作・配信を担当する米Apple TV+は、本作に2億ドル(約220億円)にも及ぶ巨額を投じているという。
ディカプリオのほか、本作には『アイリッシュマン』(2019)に続くタッグとなるロバート・デ・ニーロや「ブレイキング・バッド」(2008-2013)のジェシー・プレモンスなど、豪華俳優が参加していることもあり、その注目度は非常に高い。こうした中、脚本を務めるエリック・ロスが期待値を更に高めるような発言をしている。
米Colliderの取材にて、ロスは「マーティンが、このように製作されるウェスタンは恐らく最後になるのではないかと思われる映画を作ろうとしているのは把握しています」と話している。これを踏まえた上で、「たぶんある意味、誰も観たことの無い作品になるのではないかと思います」と予告したのだ。「歴史に名を残すのではないでしょうか」。
本作を「ウェスタン」と形容したロスだが、物語については「人間たちはスーツを着ていると思います。1921年ですから」と、いわゆるジャンルとしてのウェスタン映画にはならないことを伝えている。「精神性がとてもウェスタンなんです」。また、ロスによれば、本作で描かれる殺人事件を担当するテキサス・レンジャー出身の特別捜査官トム・ホワイトの「英雄的なお出まし」が「これ以上に無いほどウェスタン的」なのだという。トム・ホワイトはプレモンスが演じることになる。
ディカプリオが演じるのは、ロバート・デ・ニーロ扮する悪役の甥(おい)。ロスいわく、「とても複雑で興味深い役」だという。ほか共演には、『First Cow(原題)』(2019)リリー・グラッドストーン、『エクリプス/トワイライト・サーガ』(2010)のウィリアム・ベロー、『アイリッシュマン』(2019)のルイ・キャンセミ、シンガーソングライターのジェイソン・イズベルとスタージル・シンプソンら。撮影は米オクラホマ州にて実施される予定だ。
Source: Collider