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『グリーンブック』現場でヴィゴに懐いたカラスの不思議な話 ─ エンドロールにも登場する理由、監督に真相を訊いた

グリーンブック
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第91回(2019年)アカデミー賞では作品賞、助演男優賞、脚本賞の3冠に輝いたグリーンブックには、不思議な撮影エピソードがある。主人公トニー・リップ演じる俳優ヴィゴ・モーテンセンに、カラスがじゃれるように懐いたというのだ。

語られているのは、英映画誌のEMPIRE(Feburary 2019)。ドクター・シャーリー役のマハーシャラ・アリと揃って登場したインタビューで、ヴィゴはニュー・オリンズでの撮影中「カラスと出会うことが何度かあった」と語っている。

「現場に向かって歩いているとき、モクレンの木の下に死んだカラスがいたんです。”かわいそうに”と思いました。僕はカラスが好きなのでね。だから近寄ってつま先で頭を持ち上げてみると、“なんてことだ、まだ生きているぞ”と。」

そこでヴィゴは着用していたジャケットを脱いでカラスを包んでやり、現場まで連れて保護したのだという。

この様子を見ていたマハーシャラ・アリによれば、「ヴィゴがメイクアップとヘアセットをする間の1時間ほど、膝の上でおとなしくしていた」「まるで猫みたいにヴィゴとじゃれていた」と証言している。「腕に何か抱えて歩いてきたから、猫かなと思ったらカラスだったんですよ!

その後、ヴィゴが撮影のためその場を離れ、戻ってきてからしばらくするとカラスは息を引き取ったという。気の毒に思ったカラス好きのヴィゴは、ピーター・ファレリー監督に「何かできないか」と相談。その結果、『グリーンブック』エンドロールのスペシャル・サンクスに”Larry The Crow”の名が入ることになったという。

監督、コレ本当ですか?

この不思議なエピソードは本当なのだろうか。THE RIVERでは真相を確かめるべく、来日したピーター・ファレリー監督ご本人に直接聞いた。

本当です。ヴィゴは、なぜかカラスに好かれるんですよね。いつも彼の近くにカラスが寄ってきて、ヴィゴも”Ah,hey hey”みたいな(笑)。ある時、足だか翼だかを怪我しているカラスを見つけてね、ヴィゴはその子を保護していたんですけど、やがて死んじゃったんです。そうしたら僕に、”(エンドロールに)Larry The Crowって入れてもいいですか”って言うもんだから、良いよって(笑)。なんで名前がラリーなのかって?分かりません(笑)。」

というわけで、『グリーンブック』を鑑賞される際はエンドロールの「SPECIAL THANKS」に注目だ。ヴィゴが現場で仲良くなったカラス”Larry The Crow”の名を是非見つけて欲しい。

デンジャー・マウスの名も?

この下には、『グリーンブック』のラストに関する描写が含まれています。

監督は、「ちなみに、“デンジャー・マウス(Danger Mouse)”の名前があるのも気づきました?」と続けてくれた。「音楽プロデューサーなんですけど。ナールズ・バークレイは分かりますか?”Crazy”って曲とか…。」

デンジャー・マウスは、数々のヒット曲を手がける有名プロデューサー。ここでインタビューに同席していたスタッフがスマホで”Crazy”を再生。監督は、リズムに合わせて身体をノリノリで動かしながら、楽しそうに口ずさんだ。

「ナールズ・バークレイは、デンジャー・マウスとシー・ロー・グリーンによるユニットなんですけど。彼はレッド・ホット・チリ・ペッパーズやザ・ブラック・キーズなどをプロデュースしていて。ブロークン・ベルズもね。とにかく、たくさんの曲をプロデュースしています。

実は、映画の最後にバーで演奏される曲は、彼が作曲してくれたんですよ。しかも無償、ご好意で。クレジットしてもらわなくても良いって言うもんだから、せめてと思ってスペシャル・サンクスに入れたんです。Larry the Crowと並んでね(笑)。

実際のエンドロールを確認すると、確かに「Larry The Crow」の名の上に「Danger Mouse」の名が掲げられている。『グリーンブック』に隠された、知って楽しいトリビア・エピソードだ。

フルインタビューはこちら

第91回アカデミー賞作品賞含む3部門受賞、映画『グリーンブック』は大ヒット公開中。

『グリーンブック』公式サイト:https://gaga.ne.jp/greenbook/

Source:EMPIRE Feburary 2019

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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