『スター・ウォーズ』アダム・ドライバー、ベン・アフレック&マット・デイモン脚本・出演の新作映画に出演交渉中 ─ リドリー・スコット監督が手がける

『スター・ウォーズ』シリーズのカイロ・レン役、『ブラック・クランズマン』(2018)などで知られるアダム・ドライバーが、ベン・アフレック&マット・デイモン脚本・出演、リドリー・スコット監督による新作映画『ザ・ラスト・デュエル(原題:The Last Duel)』に出演交渉中であることがわかった。米Varietyによると、現在、ドライバーは交渉の初期段階にあるという。
1386年に起こった“フランス最後の決闘裁判”に迫った歴史ノンフィクション『決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル』(エリック・ジェイガー著、早川書房刊)を映画化する本作は、戦場から戻った騎士ジャン・ド・カルージュが、愛する妻を従騎士ジャック・ル・グリにレイプされたことを知るところから始まる。カルージュはル・グリの処刑を望むが、ル・グリは無罪を主張。すべての決着は決闘裁判へと繋がっていく。映画版は史実を基にしたフィクションで、カルージュとル・グリは親友同士という設定。Varietyによれば、「裏切りと正義をめぐる壮大な物語が、2人の騎士と1人の若い女性、それぞれの視点から描かれる」という。
2019年7月、本作の企画が初めて報じられた際、主人公のカルージュとル・グリ役はアフレック&デイモンがそれぞれ演じるとされていた(どちらを演じるかは不明だった)。しかし、アフレックはその後『ブレードランナー 2049』(2017)アナ・デ・アルマスと共演するスリラー映画『ディープ・ウォーター(原題:Deep Water)』に出演することが決定。今回の報道によると、スケジュールの都合から、本作では脇役を演じる方針になったという。ドライバーが出演契約に至った場合、アフレックに代わって、デイモンとの決闘にいたる主人公の一人を演じることになるようだ。
妻役を演じるのは、「キリング・イヴ」(2018-)でエミー賞のドラマ部門主演女優賞に輝いたジョディ・カマー。アフレック&デイモンが脚本家としてタッグを組むのは、アカデミー賞脚本賞を受賞した名作『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)以来となり、同じく共同脚本として『ある女流作家の罪と罰』(2018)のニコール・ホロフセナーも参加している。監督として『おとなの恋には嘘がある』(2013)『コネチカットにさよならを』(2018)を手がけた実力者だ。
プロデューサーを務めるのは、アフレック、デイモン、スコット監督のほか、『ゲティ家の身代金』(2017)のケヴィン・ウォルシュ、『ジェニーの記憶』(2018)のジェニファー・フォックス。『ジャスティス・リーグ』(2017)『トリプル・フロンティア』(2019)のプロデュースに携わったマディソン・エインリーがエグゼクティブ・プロデューサーを担当する。ウォルト・ディズニー/20世紀フォックスは現時点で製作にゴーサインを出していないが、2020年初旬にも撮影が始まるとみられている。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年12月20日公開)を控えるアダム・ドライバーは、骨太な作品選びを継続中。2019年にはジム・ジャームッシュ監督作品『The Dead Don’t Die(原題)』、ノア・バームバック監督&スカーレット・ヨハンソン共演『マリッジ・ストーリー』(Netflixにて12月6日配信)、そしてAmazon製作の“ポスト9・11”実録映画『The Report(原題)』に出演し、再び映画賞での成果にも期待が寄せられている。
Source: Variety