リーサル・ウェポン第5作『リーサル・フィナーレ』監督は準備万端 ─ 米ワーナー「大企業病」のため実現せずか

1987年に第一作目が公開されて以来、伝説的な人気を誇るアクション映画『リーサル・ウェポン』の第五作目は、「大人の事情」で動く気配になさそうだ。監督のリチャード・ドナーが明かした。

メル・ギブソンとダニー・グローヴァー演じるロサンゼルス市警察の刑事コンビの活躍を描く『リーサル・ウェポン』は、1998年に第四作『リーサル・ウェポン4』が公開されてから早20年が経つ。2008年には第五作目の製作からメル・ギブソンが辞退したことで企画が一度立ち消えていたが、2017年10月にメルがカムバック、オリジナルのキャストと製作陣で準備を進めていた。


少しだけ情報を巻き戻すなら、今のところ幻の第五作目で脚本を務めるシェーン・ブラック(『アイアンマン3』2013、『ナイスガイズ!』2016など)は2016年5月時点で、本作のために全62ページのトリートメント(概要)を書き上げていたのだ。この度リチャード・ドナー監督が最新のインタビューで語ったところによると、監督としてはいつでも取り掛かれる状態にあるという。

私は5作目をやりたい。タイトルは『リーサル・フィナーレ』です。とてもダークな内容でね。我々は準備万端なのですが、ワーナー・ブラザーズ側がまた古臭いことをやっていましてね。」

せっかくメル・ギブソンも出演の意志を見せており、製作陣としては意欲的な『リーサル・フィナーレ』の製作が一行に進展を見せないのはなぜか。そこには「大企業」米ワーナー・ブラザーズならではの大人の事情が絡んでいるようだ。リチャード監督は、プロジェクトが進展できない苛立ちを隠していない。

「ワーナー・ブラザーズが、という訳ではないのですが…。このスタジオを仕切っている人間がいまして。すごい方なんですが、ぜんぜん生産的じゃないやり方で交渉を行う法務部を動かしているんです。あの人たち、スタジオに更迭されてプロデューサーや監督や役者たちと仕事してみればいいのに。映画とは何たるかを学んでから交渉の仕事をすべきですよ。恥ずかしい話です。」

 

落ち着いたトーンで答えるリチャード監督だが、その口ぶりからは悲しさやストレスが漏れている。とりわけ『リーサル・ウェポン』シリーズは監督のキャリアを代表する大ヒットを記録しただけに、その並々ならぬ思い入れに反した現実を、こう嘆いている。

「とても残念です。私は(シリーズを)エモーショナルに終えたいのに、きっと実現しないと思う。すごく辛いですよ。」

なお『リーサル・ウェポン』は、主演コンビのリッグスとマータフを別キャストで演じた同名ドラマ版のファースト・シーズンが2018年4月4日にリリース。人気を博したこのドラマ版のシーズン2は海外ドラマ専門チャンネルAXNにて放送中ほか、WOWOWでは2018年2月11日より放送開始される。

Source:https://nerdist.com/maltin-on-movies-164-richard-donner/
Eyecatch Image:Joe Loong

About the author

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

JOIN THE DISCUSSION

※承認されたコメントのみ掲載されます。