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『レゴバットマン・ザ・ムービー』幻の続編企画、ジャスティス・リーグとの関係を描く予定だった ─「実写映画ではできないクロスオーバーも」

ワーナー・ブラザース製作、アニメ『レゴバットマン ザ・ムービー』(2017)の続編映画が進行中であることが過去に報告されていたが、どうやら企画は頓挫してしまったようだ。

その理由について、前作で監督を務め続編にも関わっていたクリス・マッケイが、米Colliderの取材にて明らかにした。「LEGOがワーナー・ブラザースから離れ、ユニバーサルに移ったので、『レゴバットマン』の続編が作られることはおそらくないでしょう。こんなことを言うのはとても残念ですが、『レゴバットマン2』は作られないと思います」。

『レゴバットマン ザ・ムービー』は、「レゴブロック」の世界観のもと、バットマンをはじめとするDCコミックスのキャラクターたちの活躍を描いた作品だ。その続編が日の目を見ることは残念ながらなさそうだが、マッケイ監督は幻となった脚本についても説明している。脚本は、アニメ「リック・アンド・モーティ」(2013-)ダン・ハーモン、ドラマ「ロキ」(2021)のマイケル・ウォルドロンが手がけていたとのことで、「彼らは脚本の第一稿を完成させており、とても素晴らしい内容でした。アクションでもストーリーでも実に壮大なものでした」と絶賛した。

マッケイ監督は続けて、「『ゴッドファーザー PART II』(1974)的構成で、バットマンとジャスティス・リーグ(スーパーマンも含めて)の現在の関係性および、ジャスティス・リーグを結成した当時についての物語が描かれる予定でした」と話している。ジャスティス・リーグのメンバーとしてはアクアマンやワンダーウーマンなどを、そのほかにはロイス・レイン、レックス・ルーサー、OMACを登場させる計画があったのだという。そんなDCキャラクターたちが大集結する映画となるだけでなく、「LEGO映画でしかできないような、クロスオーバーも計画していた」とのことだ。「皆さんも想像できると思います。実写映画ではおそらく絶対に起こり得ないことです」。夢のような展開が待っていたに違いない。

なおテーマについてマッケイ監督は、「友情と変化」だったと説明している。

「変化することの難しさ、変化することに責任を持つこと、そして自分のために切り開いた新しい道を歩み続けること。あなたが友人から良い人として思われてなかった場合はなおさら重要となる要素です。古い友人たちからは、新しいあなたを簡単には受け入れないでしょう。もしかしたら彼らはまだ過去にしがみついているかもしれません。ロビンとこの映画を通して、過去が見かけよりも複雑であることが明らかになっていきます。」

ちなみにマッケイ監督は、『ゴッドファーザー PART II』だけでなく、ポール・トーマス・アンダーソンによる『ブギーナイツ』(1998)のような作風になることも明かしている。ウォルドロンが投稿した台本の表紙には、影響元としてもしっかりと同作の名前が明記されているのだ。『ゴッドファーザー PART II』であり、『ブギーナイツ』でもあるアニメとは一体どんなものだったのか。企画が頓挫したことが益々悔やまれるばかりだ。

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Source:Collider

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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