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リーアム・ニーソン、『96時間』は当初「ビデオスルーになると思ってた」

映画『トレイン・ミッション』ジャパン・プレミアで来日のリーアム・ニーソン
©THE RIVER

優しい魅力と、怒りのアクションのギャップでいつもファンを魅了するリーアム・ニーソンにとって、映画『96時間』(2009)は代表作のひとつだ。元CIA工作員の父が、“96時間”という制約の中で誘拐された娘を救う怒りのアクション映画である。

製作予算に対して、10倍近い世界興行収入を挙げたヒット作で、その後2012年に『96時間/リベンジ』が、2014年に『96時間/レクイエム』が公開される人気シリーズとなった。ところが主演のリーアムは当初、この1作目は「ビデオスルー」になるだろうと踏んでいたのだという。Entertainment Weeklyに語った。

リーアムは『96時間』の当初の印象、おそらく脚本を読んだ時のことについて話している。「素晴らしい脚本家で私の友人でもある」という脚本のロバート・ケイメンに「悪意があるわけではないんですが」とことわりながら、「“これはビデオスルーになるだろうな。ヨーロッパのちょっとしたスリラー映画ということでフランスで数週間上映する分には良さそうだけど、それからはビデオスルーだろう”と考えていました」と明かしているのだ。

「ところが、」とリーアムが続けるように、『96時間』は「フランスで成功して、それから韓国に行ったが、そこでも非常にうまくいった」。実際に韓国では、製作国フランスとアメリカを除いては、イギリスに続く世界2位の興行収入をあげていた。

リーアムの元には、アイルランドで暮らす甥っ子からもこんな電話がかかってきたという。「リーアムおじさん、映画観ましたよ」。どの映画だい、とリーアムが聞くと、『96時間』ときた。「どういうことだ?観られないはずだろう」。実はこの甥っ子、映画を韓国からダウンロードして観たのだという。無論、違法行為とあってリーアムは「そんなことしちゃぁダメだ!何を言っているだ!」と叱りつけたそうだ。

それからリーアムは「Foxがとても上手く予告編を作って、色々なスポーツ・イベントがある時期に流し込んで、本当に成功させた」と当時のアメリカでのマーケティング術に舌を巻いている。「確か、公開初週は3位で、それから2位に上がって、1位になったんです。そこから4位に落ちたけど、また3位に上がった。ありえない動きをしたんです」と当時のランキングの動きを振り返っているが、これにはリーアムの記憶違いもあるだろう。Box Office Mojoに記録されている『96時間』のアメリカでの週末成績は、初週が1位、それから2位、3位、3位、3位、4位と推移している。もっとも、成功作の成績であることは間違いない。「それから2作目、3作目と計画が続いていったんです。運が良かった。ビジネスには、こういう運が必要なものです」。

一時はアクション映画から引退するとも囁かれたリーアムだが、今もそのアグレッシブさは変わらず。直近では、復讐に燃える元銀行強盗を演じるアクション映画『Honest Thief(原題)』の米劇場公開を2020年10月に控えている

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Source:Entertainment Weekly

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THE RIVER編集部THE RIVER

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